『早春伊豆半島ライド』2日目編

むくり。起きた。

今日は伊豆半島ライドの二日目のお話。
それにしてもよく寝た。うん、寝る子は育つ。

ここは河津町のゲストハウス。
相部屋で予約したけど、結局宿泊客が僕しかいなかったので実質ひとり部屋。

一日目はこちらからどうぞ。


昨日買っておいた朝食を済ませ、ササっと出発の準備をして、二日目スタート!

ルート予定はこんな感じ。



はじめに大鍋越峠というダートの峠を越え松崎町ヘ。その後仁科峠へ向かいその後、今回のライドの一番の目的、西伊豆スカイラインへ行く予定。

なかなかにしんどそうだけど、何とかなるでしょうきっと。

最初に向かうは桜並木!
河津に来たらこれを見ずには帰れない。






夜桜も好きだけど、青空の下の桜の方が何となく好きなんです。
青とピンクの組み合わせって映えるじゃないですか。

満開ではないけれどもうすでに見ごろは迎えている感じで、宿の人曰く、例年より1~2週間早いとのこと。
やっぱり今年は暖冬なんだ、ということを実感する。

この日は土曜日だったのだけれども、まだ朝だからかそこまで観光客はいなかった。
人混みが苦手でゆっくり一人で散策したい自分にとっては、このくらいがちょうどいい。

桜祭りが2月10日から始まるみたいで(この日は7日)、至る所でその準備をしている方もちらほら。まだ桜祭りが始まっていなかったから観光客が少なかったのかも。

狙ったわけではないけど、そういう意味ではいいタイミングだったのかもしれない。

さて、それでは大鍋越峠へ。



一応県道だけど、ダート。いわゆる険道と呼ばれる類の道。
個人的には、こういう道好き。

R414から分岐して県道115号を走っていると歩道で犬の散歩をしていたおばあちゃんに声をかけられた。

おばあちゃん「越えるの?」
ぼく「越えます!!」
おばあちゃん「がんばってねえ」
ぼく「はい!!」

この先に大きな分岐は無いので、「越える=大鍋越峠を越える」ということ。

この時僕は、社交辞令で「がんばってねえ」と言われたと思っていたのだけれど、そうではないことをこれから知ることになる。





きたきた!!ダート!!

未舗装路を走るのは好きですが、攻めるのは苦手です。
バイクを操っている感覚が好きなだけなんです。

そして登っていると通行止めの看板があったけど、ゲートが開いているのでそのまま凸。完全に自己責任の世界です。


途中で補給食mgmg

この峠、山間にある沢沿いに登っていく道で、道中に伊豆半島名物のワサビ田がちらほらと。きっとそれだけ水が綺麗ということなんだろう。

そしてさっきのおばあちゃんが「がんばってねえ」といっていた理由が次第に分かり始めた。



これはなかなかになかなか。


場所にもよるんだけど、握り拳よりも大きい石がゴロゴロしている区間がある。
僕の技術不足というのが大きいんだけど、34Cのタイヤだとそういった区間は乗っていられないのでおとなしく押し歩き。こういう道に行くならへたくそな僕は650bで太めのタイヤ履いちゃった方がいいな(欲しい)



逆にこういうフラットダート的な場所も出てきて、こっちは楽しい。

28×32という一番軽いギアでくりくりとペダルを回していると、ようやく登り切りに到着。フロントトリプルでほんとによかった。


結構時間と体力を食ってしまった。
松崎町へのダウンヒル開始。


登りきりで道が舗装路に戻った。
正直助かった、と思った。
このレベルのダートをダウンヒルすると考えると、今の技術とこのタイヤでは絶対に無理。そして、河津町側から登って正解だったな、とも。

そんなことを考えていると松崎町まで下ってきた。




菜の花がもうすでに咲いていて、もう春が来たんだなあ、なんて思ったり。

少し時間的にはまだ11時を過ぎたくらいなので早いんだけど、そろそろ昼ご飯を考えなければならない。これから仁科峠方面へ登り始める訳で、いろんな人が言っているけど、西伊豆の補給の無さは有名。

昨日は煮付けを食べたので、今日は刺身が食べたいと思って探してみると、道沿いに何軒かあるみたいなので先へ進みます。

すると、「駿河湾地物」と書かれた看板のある回転ずし店はっけーん!

回転ずしってあんまりいいイメージってなくって、回っているお寿司ってどんどんおいしくなくなっていくし、いくら食べたか計算しながら食べていると、肝心の味が分からなくなっちゃうしで、この時も「ま、他でいっか」と思っていたんだけど、通り過ぎる瞬間ちらっと見てみると、お店に客が一人もいない!しかもレーンの上にお寿司が載っていない!でも、ちゃんと営業中と書いてある!!

これはもしや、大将が目の前で握ってくれるやつでは・・・!?

即Uターン。

もう一度覗いてみると暇そうに大将がお店の中で立っていた。これは行くしか。
お店に入ると、やっぱり客は誰もいなくってレーンの上にはないも乗っていない。

「お品書きにあるのが定番で、日替わりのネタがホワイトボードに書いてあるので好きなもの注文してくださいね」とのこと。

定番を頼んでも面白くないので、ホワイトボードに書いてあるものを中心に注文。
注文すると、やっぱり大将が目の前で握ってくれた。

以下食べたものの写真です。







個人的にヒットだったのがしめ鯖。ちょうどいい〆具合にちょうどいい塩味。

そんでもって個人的にショックだったのが、「めちゃめちゃ美味しい」と思った鰯が千葉県産だったこと。最初4葉って書いてあるように見えて、何だろうなあと思っていたら、千葉でしたwww
なんで西伊豆まで来て、千葉の魚で感動しているんだよおおおお!!(とっても美味しかったですよ)

もちろん他のネタも美味しかったですよ。御馳走様でした。

お腹が満たされたので、さあ登るぞ!!


と、その前に海!!
これがいわゆるオリンパスブルーってやつですか!
好きな色だこれ。



意気揚々と登り始めたけど、すぐにスピードダウン。
昨日の疲れと大鍋越峠の疲れのダブルパンチ。こういうときは焦ってもどうせ速くは進めないので、細かく休憩を取りながら先に進むことにしている。

この辺りの写真がほとんどないのが余裕の無さを物語っている。

少しずつ前へ前へ。
そうこうしているとようやく森を抜け開けたところに到着!!


空が近い!!
この解放感たるや!!



寒いな、と思ってたら4℃でした。どおりで登っていてもなかなか体が暖まらないわけだ。

もうここまで来れば仁科峠はもう少し。


海が見える!!
さっきまでは目の前にあった海がこんなに遠くに。


仁科峠とーちゃーく!!

いやはや疲れた。いかに体がなまっているかを実感。体ってやっぱり正直で、乗ればきっちり強くなるし、乗らなければしっかりなまる。

さ、下って西伊豆スカイラインへ!まだまだ怠け切った体に鞭を打たねばならない!!




そしてここで、大きな問題が。

水が無い!

自動販売機くらいあるだろ、と思ってボトル半分の水で来たんだけれど、一つもない。思ったより仁科峠で消耗してしまって、水はほとんど飲み切ってしまった。もう登り切りまではあと少しなので、最後の一滴まで飲み干してヒルクライム再開!



ひーひー言いながら西伊豆スカイラインの見どころにようやくたどり着けた!!
何とか水はもってくれたので一安心。

達磨山なるところに行ってみたかったので、北側登山口へ。



噂によると、ここから富士山が綺麗に見えるらしいですが果たして・・・!?



ばっちり見えませんでしたああああ!!!!!

完全に雲に隠れてしまっていますね。
本当にありがとうございました。
こんな青空なのに見えないというところに逆に持っているんじゃないかと思うほど。




落ち込んでいても仕方が無いので、どんどん登ります。


達磨山登頂成功!!

981.8mもあるんだ。思ってたよりも標高が高い。

昨日の三筋山もそうだけど、自転車に乗っているだけだと単調になりがちなので、軽いトレッキングを取り入れている。こうすることで視点も変わるし、満足感も上がるので、これからも積極的に押していきたい。






それにしてもいい景色。
少しずつ日が傾いてきていて、それがまたいい。
しかも達磨山に登ってくる人がいなかったので、完全に独り占め。


きっと富士山はあの辺り。

ゆっくりしていても富士山は見えそうになかったし、めちゃめちゃ寒くなってきたので、下山開始。





自転車の置いたところまで戻ってきました。

ほんとに良い景色。富士山は見られなかったけど、それでも来る価値は十二分にあったなあ、と思う。(次は富士山見たいけど)


寒いなあ、と思っていたら、ガーミンが言うには0℃でした。サミイ!!
もう寒さが限界なので、下り開始!


寒すぎて手の感覚が無くなりつつも何とか海まで下ってきました。もっと温かい手袋もこればよかった。



ここまでこれば後は駅まで走るだけ。
サクッと伊豆長岡駅に到着!!



ラブライブ押しがスゴイ。。。
世界遺産よりも大きく張り出されてるって冷静に考えてすごいな。

家族へのお土産を買って今回のライドは終了!
半島から半島への移動は時間がかかるので、急いで輪行準備。5分後にホームで電車を待っていられたのは過去最速だと思う。

そして来た電車がこれ。


ラブライブ愛がすげえ。
全然ラブライブのこと知らないけど、とにかく伊豆箱根鉄道がラブライブラブなのは理解しました。(ゲシュタルト崩壊しそう

過去最高に突発的に決まったライドでしたが、なかなかに充実した2日間が過ごせてよかったです。とにかく行ったもん勝ち、玄関飛びだしたもん勝ちだなあと思う2日間でした。

これからもフットワーク軽めで行けるといいな。
さ、次はどこに行こうか。

おしまい。

実際に走ったコース

走行距離:100㎞ 獲得標高:2332m


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