山陰山陽寫眞帳①

2022年お盆。
膝が痛くて自転車に乗れなかったので、18きっぷで旅に出た中国地方の写真まとめ。
MFしか使えない単焦点50㎜一本のみ。
こういう旅も悪くない。
一日目。


始まりは京都。
今では慣れた。この時はまだ。



最初に降り立ったのは、津山。




変体仮名好き。


ここ津山は洋学の町。
宇田川玄随・榕菴くらいまでなら知ってる。
そんな歴史を資料館でゆっくりと眺めた。



南北に走る道には一つ一つ名前がついていた。



洋学と歴史の交差点。



カラカラカラ。


ポスト。


駅前アーケード。
明るい音楽が響いていた。
人の声は響いていなかった。


一つ入れば良い小径。


再び電車に乗って。



ルールがある。


中国勝山で下車。


勝山武家屋敷館へ。
閉館間近ということもあって、一人だった。
蝉の声は、やけに大きく聞こえた。
騒々しい静謐があった。夏。



一生ここで足をぶらぶらさせていたかった。


寝っ転がって、畳のひんやりとした感触を背中で感じたい。
ここではやらないけれど。






昼間くらいは自然光だけで暮らしたい。
というのが一つ僕の夢です。



客間。
とても良い場所だった。


屋敷を出て外へ。


川と町と山。


石州瓦と白壁の町。



建物の下を用水路が通る。
こういうの好き。


駅に戻ってきた。


列車はまだ来ない。
乗り換えの無駄な時間こそが、18きっぷ旅の真髄。


次は新見駅で下車。
祐清とたまがき。大学時代に勉強した。
ここ新見庄は、かなり遅くまで京都の東寺の荘園となっていた。

頭でわかっていても、京都から来ると「なるほど」と思うものがある。



長閑な街だった。



再び電車で。


この日は米子の近くで野宿した。
つづく。

コメント