『能登半島キャンプライド』1日目 金沢~千里浜 能登の海、最高編

輪行するサイクリストの朝は早い。
始発電車で東京駅に行き、北陸新幹線に乗り換え。新幹線の中でルートを確認する。

一日目のルート予定はこんな感じ。

金沢駅をスタートして、海沿いを走り、一旦宝達山にヒルクライムした後に千里浜渚ドライブウエイを走る感じ。

初めて乗る北陸新幹線・はくたかに乗って一気に金沢にワープ。
ちなみになんで金沢に行くことになったかはこちらからどうぞ。



到着!
到着して驚いたんだけど、金沢駅の建築物としての美しさよ。さすがは文化の地・金沢。

そして暑い。まだ夏だ。ちなみに到着したこの日は9月10日。そろそろ秋の足音が聞こえてくるかと思っていたのだけれども、余裕で30度越え。天気が良いのは嬉しいことなんだけれども、一体秋はどこへ行ったんだ?

この間まで行っていた白馬では気温は昼間でも25度くらいだったので、それだけでも体力が奪われる。ふう、水多めに持っていくか。

コンビニで2Lの水と補給食を買い、1日目スタート!

まずは海岸線を目指す。のと里山海道という自動車専用道路に並行するように自転車道が整備されているという情報を得ていたのでそれを目指して走る。能登海浜自転車と言うらしい。

その自転車道のスタートが「内灘町」と書かれていたので、のと里山海道の内灘ICあたりだろうと見当をつけ、行ってみた。

が、しかし。スタート地点が見つからない!!

入ろうとしても、自動車専用の道路標識が出てくるだけで、どこにも自転車道の看板すら見当たらない。

よくよく調べてみると、スタート地点は内灘高校辺りなのだとか。もうとっくに通り過ぎている。どこかから入れないか探してみると、橋の下にサイクリングロードらしきものを発見。あれをたどれば合流できるのでは?と考えたので行ってみることに。


内灘海浜橋。季節は完全に夏。

そのまま橋の下のサイクリングロードを辿っていき海沿いに出ると、あった!能登海浜自転車道!
しかし、能登海浜自転車道を15mほど走ると

この先は工事中です。迂回路はこちらです。

という看板が。
悲しみ。なんだよ、せっかく見つけたのに。

その迂回路をたどると、さっき入ろうとしたけど自動車専用の標識があったので諦めたところに回された。なんなんだよ、もう。ついてないな。悲しみ。

ということで、迂回路を怒りに任せて爆走。


入道雲がもくもく。ほんとに暑い。
数キロ走り、工事区間終了。ようやく能登海浜自転車道の到着。肝心の景色は、、、





はい、完璧。

もうね、海の青さが物凄い。しかも、この天気。最高すぎる。

ただ、道自体は走りにくい。というのも、ところどころ砂で道が埋まっている。33Cのタイヤをはかせているんだけれども、それでもタイヤがとられるor一旦降りようと思うレベルで砂がある。加えて、時々並行している、のと里山海道をくぐったりするので、安定してスピードは出しにくい。というか、無理。

まあ、この海の近さですべてのマイナスをひっくり返せると思う。そのくらい綺麗。なんでこんなに分かりにくいんだ、能登海浜自転車道。

これだけコンテンツとして素晴らしいのに、もったいないなと思う。だって、これだけ素晴らしいのに一回も自転車乗りに会わなかったんだもの。もう少しの分かりやすさと走りやすさで、かなりの観光スポットになりうると思う。

一旦、海岸線に別れを告げて宝達山へヒルクライム。の前に、いい時間になっていたので腹ごしらえ。お店を調べてみると近くに一軒あったので行ってみると、

稲刈りをしているので、臨時休業とします。

という、張り紙が。悲しみ(3回目)
さすが能登半島、加賀百万石ですね。まあ、こればっかりは仕方がないので、他のところに行こうと決め、再び調べることに。なんだけど、一番近いところでも結構離れている。そこまで空腹でもなかったので、昼食は諦めて、補給食を食べてからヒルクライム。


久々に、サイドバッグを2つも付けているので重たい。こういう時はダンシングをうまく活用。体重を使ってペダルを回していく感じ。

時々10%を超える坂があるけれども、ずっと続く感じでもないので、淡々とペダルを回す。とにかく暑いので、体がオーバーヒートしないように時々水分補給と休憩をはさみながら進む。

そうこうしているうちに、到着。
その先に、山頂展望台があるそうなので歩いて行ってみることに。


うん、綺麗なんだけどね。なんだけどね、展望台っていうほど展望がきかないというね。せっかく歩いたけど、微妙。

帰り途中にあった神社にお参り。旅の途中でお願いすることはただ一つ、無事に家に帰って「この旅は楽しかったな」と言えること。

本当に危ない時に神様が助けてくれるとは思ってはいないので、お願いすることで自分にも言い聞かせているという側面の方が大きいかも。もちろん、無事にこうしてブログを書けているのは、お願いした効果が多少はあるということなんだろうとは思うけどね。

スカイツリーと同じ高さ、、、。

駐車場に戻ると、さらなる悲劇が。
というのも駐車場前にある山の龍宮城という休憩施設が工事中。そこにある展望台も、もちろん工事中。加えて、駐車場にあった自動販売機もやっていない。悲しみ。(n回目)



仕方ないので、駐車場からパシャリ。
ここからの景色でも十分綺麗。さっきまで走っていたところが遠くに望むことが出来る。

ここにいてもやることがないので、さっさとダウンヒル開始。
海まで下るとそのまま千浜なぎさドライブウェイの入り口に到着。


千里浜なぎさドライブウェイは有名なので知っている人も多いと思うけど、日本で唯一、世界でも珍しい車の走ることが出来る砂浜。もちろん自転車も大丈夫。

実際に走ってみると、上の写真で少し黒っぽくなっている部分なら普通に走れる。写真右の白っぽくなっている水分のないさらさらとしたところでは、普通の砂浜同様、タイヤがとられてしまって走ることはできない。

あと、時々、黒っぽく湿っている部分でも、海に近い踏み締められていないところでは、タイヤがとられることがあった。ぼーっと海を見ながら走っていたら、タイヤをとられてこけそうになったのはここだけの秘密。

走れる理由は、砂の粒子が細かいから、ということらしいんだけどそこまで感じなかったな。むしろ、こんな感じで湿っていて、砂が締まっているからだろうな、と思った。でも、なんでここだけそんな風になったんだろう。不思議だ。

砂浜を走ることが出来るだけでものすごく楽しいんだけど、それに加えて、海が近い!(砂浜なんだから当たり前なんだけど)
ということは、、、





かーもーめー

写真が捗る捗る!!
青空×海×砂浜 is 最強。



慣れない自撮りをしてみるなど。
初めてやってみたんだけど、なかなか難しいもんなのね。ピントが自分ではなく、その前の砂になってるし。これでも何枚か撮った中で一番よく撮れている写真。小さくても三脚みたいなものがあった方が、自撮りをするならよさそう。

「ちょっと走る→止まる→写真→ちょっと走る」の無限ループ。おかげで全然前に進まない。まあ、いいんだそれで。というのも、今日はこれより前には進まない予定。なんでかというと、どうしてもここで見たい景色があったから。そのどうしても見たい景色というのは、後でのお楽しみ。

ちなみに、千里浜なぎさドライブウェイの長さは8㎞もあるので結構長い。1時間ぐらいたっぷり時間をかけて走り抜けた。

NHKに、、、叱られる、、、!?


そのあとは、本日の宿(近くの道の駅)や温泉・晩御飯の食べられるところを確認して、道の駅に併設されていた足湯で休憩。撮った写真を見ながらニヤニヤして時間をつぶす。

時刻は17:00。そろそろいい時間だろう。
どうしても、見たかった景色はこれだー!!!!



そう、日本海に沈みゆく夕日を砂浜で走りながら見る!

この景色は、去年にサークルのみんなが見ていた景色。そして口々に「やばかった」「すごかった」「マジでエモかった」などと言っていた景色である。(諸事情により行くことが出来なかった私の心は、羨望と嫉妬と後悔と悲哀でズタボロになっていたのはここだけの話)

そういう経緯もあって、どうしてもこの景色は見たかった。何ならみんなよりも綺麗な景色を写真に収めて、自慢して僕の気持ちを少しでも味わせてやろうと考えていた。(自分で書いていて恥ずかしくなるくらい、浅ましすぎる考えwww)

ということで、頑張って撮った写真を一気にどうぞ。













ん~最高すぎる、、、!!!

ほんとに持っているとしか言いようのない天気。


こういう時に、自分の語彙の貧弱さに悲しくなるんだけど、きっとこの景色はどんな言葉でも言い表せないとも思う。筆舌に尽くしがたいってやつ。

最初は自慢しようという邪な考えが頭にあったけど、こんな夕日を見てしまったらそんなのどうでもよくなっていた。ただ、目の前の景色が素晴らしい、それだけしか僕の頭の中にはなくなっていた。(もちろん、夕日が沈んだ後にサークルのやつにソッコーで自慢したけどね)


再び自撮りチャレンジ。難しいね。自撮り系インスタグラマーへの道のりは長そうだ。

完全に日没した後は、定食屋で晩御飯をとり、温泉に入り道の駅で就寝。
疲れてたし、すぐに眠れるかと思ったけどテントの中が暑すぎて全く眠れず。

大丈夫か、明日。

実際走ったルート
距離71㎞ 獲得標高756m


続く。



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