『能登半島キャンプライド』3日目 輪島~穴水 いざ、能登最先端ヘ編 

朝日が眩しい。テントの良さは朝日を感じて起きられることだと思う。

昨日の夜、あれだけテントを叩いていた暴風は過ぎ去ったらしい。
(昨日の話はこちらからどうぞ)

穏やかな朝だ。テントの中からでも、小鳥の鳴き声と波の音が聞こえてくる。時刻は6時過ぎ。そろそろ起きるかと、テントを開けると、、、


グッドモーニングすぎないか???

まだ、半分くらい寝ていた頭が、テント開けて0.5秒で覚醒した。急いでテントを出てまわりの景色を確認する。



テント出て3歩でこれ。最高かよ。
砂浜の方まで歩いてみた。(と言っても目と鼻の先だけどね)





刻一刻と空の色が変わっていく。ああ、地球って結構なスピードで動いているんだなって感じる。そして、空気がひんやりしている。もう秋の空気だ。昨日の風が運んで来たんだろうか。季節の変わり目に立っていることも、肌で感じる。

今日の最初の目的は、輪島の朝市でご飯を食べることなんだけど、8時に開場なので少し時間がある。ということで近くを散策することに。

テントをさっさと撤収して、散策開始!
輪島の街並みも気になっていたんだけど、その前に、もっと気になっていたテント場からみて右のトンネルの先に行くことに。トンネルの先って川端康成じゃなくっても、なんかありそうな気がしますよね。


トンネルを抜けるとそこは、、、


スゴイところでした!!(←語彙力)

なんだか違う世界に迷い込んだみたいだ。
鴨ヶ浦というらしい。



遊歩道が整備されていたので、散策してみることに。






ものすごいところです!(二回目そして語彙力)
ぱっと見、岩がごつごつしているかと思っていたけれど、つるんとしている。波に侵食されて角が丸くなっていったんだろうか。



いつもはAvモード(絞り優先)で撮っているけど、この2枚はTvモード(シャッタースピード優先)でシャッタースピードをMAXの1/2000まで上げて撮ってみた。狙い通り波しぶきが綺麗に、そして迫力がある感じで撮れていると思う。(自画自賛)

カメラを本格的に初めてちょうど半年くらい。ようやくカメラの設定も慣れて来た。でもまだまだ、目で見たものには敵わない。両目が1.5以上ある僕の目が見たものが、そのまま伝わる写真を撮れるようになるには、あとどのくらいの研鑽が必要なんだろうか。(あと、上のカメラの使い方、合ってますかね。独学と勘でやってるもんで心配になるんですよ。詳しい人、教えて下さいな)



それにしても、海が青い。このくらいの海の深い青が大好きです。
しばし、ぼーっと海の青さ見惚れる。

さて、ゆっくりしたところで、輪島の町の方へ。

ザ・漁師町の雰囲気


船だー!船だー!




自転車をいったん道の駅においてきて、本格的に歩きで散策。こういう時はツーリングバイクは邪魔にしかならないからね。




なにこれかわいい。ということで、なでなでして「無事に旅が終えられますように」とお願いしてきました。





古い町並み。


こんな看板が至る所に設置してある。なかなかにセンスがあってクスッと笑えるようなものばかり。いいなあ輪島。

ようやく時刻が8時になったので、輪島の朝市にGO。

輪島の朝市は有名なので今更説明は不要かと思いますが、一応。

岐阜県の高山朝市・千葉県の勝浦朝市とともに、日本三大朝市の一つに数えられている輪島朝市。朝8時から朝市通りには、新鮮な海産物をはじめ干物や野菜、民芸品などを扱う露店が、道の両側に所狭しと並び、その数は約200軒です。露店を開く場所は、親子で何代も引き継がれています。



朝市通りを散策。


今日の一発目はタコ飯。出来たてなのでまだ温かい。優しい味で噛めば噛むほど味が出てくる。


平日ということもあってか、そこまで人は多くない。全体的にのんびりとした雰囲気。トンビに魚持っていかれてたし。

さて、そろそろ朝ごはんが食べたいなと思っていたところで、「お兄さん買っていかない?」と声がかけられた。声をかけてくれたのは魚の露店のおばさん。



おばさん「ここで買ったもの定食屋さんで調理してもらえるよ」
僕「ほんとですか?」
お「そうそう」
僕「じゃあ、オススメはどれですか?」
お「これとこれと、あとこれあたりでどうかな」

こんな感じで見繕ってもらったものをお店に持っていって、調理してもらったものがこれ!


うおおおおおおおお!!!!!!!
食べる前からうまいやつ!!!!

パクリ。もぐもぐ。

うまあああああああい!!!!

もうね、ここ最近食べたものの中で一番うまい!

実は、小さい頃からエビが一番好きな食べ物といっても過言じゃないほどすきなんですよ。それをこんなに食べることが出来るなんて、もう最高。甘えびの旨味と甘みが口の中いっぱいに広がる。幸せに味があるならば、きっとこんな味。そう思えるほど美味い。

エビ以外も舌平目としめ鯖も買ったけど、どちらもおいしい!

舌平目の控えめながらしっかりとした旨味と、脂ののった鯖をちょうどよく締めてあるしめ鯖。しめ鯖って、しめすぎしまって真っ白になってしまっているものは、正直おいしくない。まだ、身が赤いくらいの方が個人的に好き。ま、経験的にそれが分かってるから買ったんですけどね。狙い通り過ぎて幸せ。
しかもその上、エビの頭を海老汁にしてもらったりと朝から大満足。

元気が出たところで、3日目スタート。

コース予定がこんな感じ。



だったのだけれど、本当はもう少し進んでいきたいと思っていた。というのも今回の日程が全4日の予定だったから。つまり、明日には輪行して帰らなければならない。できれば輪行は、乗り換えの回数を少なくするために新幹線の通っている新高岡駅で終わりにしたいと思っていた。

そこを考えると、穴水くらいまでは進みたい。だけれども下調べした時にはキャンプ場がなかったのでここにした、という経緯があった。

ただ、一つ見落としがあった。道の駅という存在である。テントで寝ているときに思いついて調べてみると、あった!しかも穴水に。ちょいどいい。ということで穴水の道の駅に行先変更。


こんな感じに変更。グーグルマップによると大体130㎞くらいになるらしい。
Garmin520 に地図を入れてきてあるので、こういう急な変更でも安心して対応できる。旅の自由度を上げてくれる道具は、持っていた方がいい。

朝ごはんを食べたり、朝市を楽しんだりで結構輪島で時間を使ってしまって、既に9時を回っているので、ちょっと急ぎめ行ってみよー

最初に目的地は白米千枚田。しろよね、と読むらしい。はくまいと読むかと思ってた。ここも能登半島を代表する景勝地かしらね。
すぐ近くなのでサクッと到着。



幾重にも田んぼが重なっている。
しかも普通の棚田に比べて規模が大きい。文字通り、壮観。



ちょうど稲刈りをしている時期だった。でも、これを刈り取っていくのは大変だろうな。こんなところに大きな機械を入れることもできないだろうし。

少し中の方にまで行けそうだったので、歩いてみることに。




歩いてみると結構な斜度がある。
少し散策してすぐに再スタート。ちょっと時間が押しているし、貯金を作りたいし。


輪島塩という看板が至るところにある。塩が有名らしい。揚げ浜式塩田という方法で塩を作っているらしい。これも日本史で勉強したなあ。揚浜法という名前で。なつかしいなあ。


やはり日本海らしい岩。




海がきれいすぎ問題。
この海の色の深さ、やっぱり好きだな。

GODZILLA!!


こう見ると自分の自転車はめちゃくちゃかっこいいと思う。


一昨日、昨日に比べればかなり涼しい秋の陽気になっているけど、塩分補給は大事だからね。塩が有名らしいので、塩サイダー飴なるものを買ってみたけど、とってもおいしくって良かった。

そして、この塩サイダー飴の写真はスマホで撮っているんだけど、ほんとにすごいや。このくらいの物だったらスマホの方がもしかしたら綺麗に撮れるかも。ファーウエイさんスゴイ。

そのあとも海沿いを快走していると、、、


最高の道!!

これを上っていくと椿展望台というところに行ける。ずっと平坦よりも時々(←これ重要)ヒルクライムしている方がスパイスになって楽しい。しかもこの道、登るにつれて近くにあった海がどんどん離れていくのが見えて、登っていることを実感できるというご褒美付き。ただ、そんなに展望台の景色はよくなかったのが残念。

!?

!?!?

!?!?!?

次なる目的地は能登半島最先端、禄剛埼灯台。せっかく半島に行くなら、先端は制覇しておきたいじゃないですか。
ペダルをぐっと踏み込んで快走する。

灯台に至る最後の道はかなりの斜度。余裕で20%を超える激坂。ダンシングで勢いよく踏み込んでいって、何とかクリア。そしたら、団体で観光に来ていたおじさん・おばさんから一斉に拍手された。滅多にそんなことないからめちゃくちゃ恥ずかしいw 

その上「すごいねえ」「どんな体しとるん?」「じつはエンジン付いとるんとちゃうか?」とか色々言われた。(残念ながら剛脚ではないし、エンジンはこの体だけです)

話を聞くと、大阪から観光バスで来たらしい。(さっきの関西弁は想像で書きました。確かこんな感じだったはず。ネイティブの人ごめんなさい)どおりでノリがいいわけだ。そのあとも、おじさん・おばさんと一緒にガイドさんの話とか聞いたり、なんでか一緒に記念撮影までした。今考えても意味が分からない。恐るべし大阪人のパワー。



灯台自体はこんな感じ。

ちょうど昼時だったので、ご飯を食べていくことに。
すぐ近くに何だかおしゃれで美味しそうなお店があったので入ってみた。


このお店が当たりだった。お店の雰囲気がほんとにgood
注文したのは能登牛のハヤシライス。それで出て来たのがこれ。


おいしゅうございました。
さらにアイスコーヒーをサービスしてくれた。ありがたい。


そういえば今年の夏休み、かき氷を一度も食べてなかったことを思い出し、イチゴ味を注文。


写真の通り、ガリガリ系のかき氷。フワフワ系も、もちろんおいしいんだけど、家で小さい頃から食ベていたのはガリガリ系のやつだったので、こっちの方が個人的には好き。

さて、お店の雰囲気も良くってすっかりくつろいでしまった。時計を見ると時刻はすでに1時半。

ここから穴水まで75㎞ある。ただ、信号も少ないし、基本そんなにヒルクライムもないだろうと予想し、今日は調子が良かったので1時間で25㎞くらい行けそうだなと予想。そこに休憩と観光を含めて3時間半くらいで着けるように頑張ろう、という目標を設定した。

目標通りに行ければ5時に穴水に到着できるので、ナイトランをしなくて済む。天気も曇ってきてしまってたし、見たい場所もそんなになかったし、たぶん寄り道もしないことも、もちろん織り込み済み。

時間が押してしまったり急いだりするときは、ほんの少し無理かもくらいのペースで目標を立てるようにしている。やみくもに「出来るだけ早く走る」みたいに目標なしで走ったり、明らかに無理なペースな目標は立てない。そっちの方が遅くなってしまうのは、何度か走っているうちに分かったきた。イーブンペースでリズムを崩さないこと、これが僕にとっては一番大事。

目標ペースを気にしながらが走っていると、いつの間に見附島に到着。



どうしてそうなった?と聞きたくなるほど、ポツンとある。
空海が佐渡から渡って来た時に見つけたから、というのがその名前の由来らしい。
別名軍艦島というらしいけど、確かに軍艦みたいだ。

えんむすびーち。。。


そのあとはとにかく走る!
上り坂はできるだけダンシングでスピードを落とさないように。踏むのではなくって、体重を預けていく感じ。この感覚が分かってから、登りでのダンシングがかなり楽になった。

下り坂では多少踏んでスピードをつけて走る。重い自転車の利点は一度乗ったスピードはなかなか落ちないで惰性で走れること。これを最大限利用して、下りで加速しそのあとの平地でもスピードを維持して走る。


どんどん進む。
後半は追い風にも乗って、平地区間ではずっと25~30㎞/hを維持。



途中にボラ待ち櫓なる物を発見。このやぐらの上から網を見て、ボラが入った瞬間にたぐり上げるらしい。めちゃくちゃのんびりした漁だなあ。

この後も、淡々とペースで進み、道の駅に到着。時刻は5時10分。10分オーバーしてしまったけど、ほぼ予定通り。

適当に晩御飯を食べた後は、温泉に入って再び道の駅に。
良く調べてなかったせいなんだけど、野宿できそうな場所があまりない。仕方ないのでバス停の中で寝ることにしたんだけど、とっくに最終バスは行ってしまっているのに、一向に暗くならない。しかも、動くとさらに電気がついてしまうという仕様。

明るくても寝られると思ったけど、全然寝られないので、深夜1時くらいになってからバス停を出て、物陰で眠ることにした。

明日は最終日。大丈夫か、こんな睡眠時間で。

実際走ったコース
走行距離130㎞ 獲得標高1157m

つづく。



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