周りが明るくなってきた。もう、朝だ。そう、最終日の朝だ。
よく寝られたとは言い難いけど、まあ仕方がない。うん、眠いね。
それにしても、寒い。結構冷え込んでいる。まだ、朝の6時ということもあるけど、朝晩の気温が秋のそれに変わってきている。
半袖半ズボンでは寒いのでレインウエアを着こんで、近くのコンビニに朝ごはんを食べに行こう。とっとと撤収して、コンビニコンビニ!!
3日目はこちらからどうぞ。
どん兵衛を買って温まる。もう温かいものがおいしい季節が来たのか。
そうこうしていると、二人組のチャリダーがコンビニに来た。よく見るとダンディなおじさん外国人だ。そして自転車は、ハブダイナモに26インチタイヤ、バタフライハンドルにフルフェンダー、そして4サイドパニア。どこからどう見ても旅人。しかも長期間の。
聞くと、オーストラリアとスウェーデンから来た方たちらしい。そして、和歌山やら四国やらを回ってここまで来たらしい。その日の目的地は未定。その日の気分で決めると言っていた。いいなあ、その旅の仕方。
そして、ここまでの会話すべて日本語。どうしてそんなに日本語が上手なのか尋ねると、学生時代に日本に留学した経験があるんだよ、とのこと。そして「日本が大好き」なんだと言ってくれた。なんでだろう、ものすごく嬉しかった。日本人であることに常日頃から誇りをもって生きているような人間じゃないんだけど、やっぱり嬉しいよね。
「海外での旅って大変じゃないですか?」と聞いてみた。自分は行ったことがないから少し気になった。そうすると「全然。たのしい。」という答えが。ヘ―そんなものか、と思っていると、続けて「でも、オシリ SUPER 痛いネ」と。
めちゃくちゃ笑ってしまった。SUPERの発音の綺麗さと言い(ネイティブなんだから当たり前か)、オシリの発音と言い、なんだか今まで割とまじめな話をしていたので、その落差もあったりなんかして、声を上げて笑ってしまった。
お互い無事で、と別れを告げて自分の行くべき道を進む。
さて、この日のルート予定はこんな感じでした。
キャンプ場からスタートし氷見駅で終了する予定でしたが、昨日頑張って穴水にある道の駅まで走ったので、ルートはこんな感じに変更。
穴水スタートの新高岡ゴール。もともとの予定では石動山にヒルクライムする予定でしたが、なんだかヒルクライムしたくない気分だったのでカット。
朝日を受けながらのラン。
まず向かったのは能登島。
とくに何かが見たかったわけでもないけど何となく、行ってみることに。
予想どおり、というと失礼かもしれないけれど何もなかった。
ただのんびりとした、島独特の空気みたいなものをたっぷり吸って能登半島に帰還。
この、能登島大橋を渡っている最中に自転車に日本一周という看板をぶら下げた人とすれ違った。ほんとにすごいと思う。もしやったとして、僕は途中で嫌になるか飽きるかどっちかかなあ。多分。どこの誰だか全然知らないけど、陰ながら応援してます。
そのあともずっと海岸線沿い。
こうした日本海特有のごつごつとも今日でお別れと考えると感慨深いものがある。
少し走っていると富山県に入った。
実は初富山県。
サークル活動なんかも合わせると、結構日本各地を回っているように錯覚していたけど、自分の訪れたことのある県を数えてみると、全然そんなことない。まだまだ、行ったことのない県ばかり。日本は狭いようで広い。
富山県に入ると、自転車道が整備されていた。整備、といっても道路に青い線が引いてあるだけだけど、でも、結構走りやすい。富山湾岸サイクリングロードというらしい。追い風にも乗って快走。
何日か前までは、入道雲がもくもくとしていたけれど、もうすっかり秋の雲。
気持ちの良い秋晴れ。真夏よりも、このくらいの気温の方がサイクリングは楽しいよね。
そしてこの写真、奥の方に実は立山連峰が見えている。
ズームして撮った写真がこちら。
海の向こうに山々が連なっているというのは、そうそう見る景色では無いので新鮮。
何だか走っていると展望台があったので、登ってみることに。
ビューティフォー。
ここでもやっぱり海の向こうに立山連峰。そして振り返ると、、、
比美乃江大橋。「比美乃江」というのは何だろう。万葉仮名とかかしら。そういえば万葉集に出てくる越(コシ)の国ってこの辺りじゃなかったっけか。
もうここまで来たら後は新高岡駅まで何も考えず走るだけ。
そして、胸の中に「さみしい」という気持ちも同時に芽生え始める。もうこの旅も終わりか、と思うといつもさみしくなってくる。もうこれは小さいときからの癖みたいなもの。でも、それはこの旅が楽しかったから言える言葉でもあるわけで。
そんなことを考えていると、すぐに新高岡駅にとちゃーく。
最後は駅前のラーメンで〆
疲れた体にラーメンの旨味が染みわたったところで今回の旅は終了。
最後に、能登半島の感想を。
素晴らしい、の一言。いろんな人から素晴らしいと聞いていたけれど、想像をはるかに超える素晴らしさ。海・山ともにすんばらしいんだけど、そこにやっぱり「文化」というものを感じた。田んぼだったり、塩だったり、家の作りだったり、町や路地の景観だったり。能登半島独特の文化を存分に堪能できた。それだけでもう、行った価値があるというもの。少しでも読んでくれている人にそれが伝わっていればいいな、なんて。
まあ、とにかく大満足だったということ。
さて、次はどこに行こうかしらね。
おしまい。
実際走ったコース
よく寝られたとは言い難いけど、まあ仕方がない。うん、眠いね。
それにしても、寒い。結構冷え込んでいる。まだ、朝の6時ということもあるけど、朝晩の気温が秋のそれに変わってきている。
半袖半ズボンでは寒いのでレインウエアを着こんで、近くのコンビニに朝ごはんを食べに行こう。とっとと撤収して、コンビニコンビニ!!
3日目はこちらからどうぞ。
どん兵衛を買って温まる。もう温かいものがおいしい季節が来たのか。
そうこうしていると、二人組のチャリダーがコンビニに来た。よく見るとダンディなおじさん外国人だ。そして自転車は、ハブダイナモに26インチタイヤ、バタフライハンドルにフルフェンダー、そして4サイドパニア。どこからどう見ても旅人。しかも長期間の。
聞くと、オーストラリアとスウェーデンから来た方たちらしい。そして、和歌山やら四国やらを回ってここまで来たらしい。その日の目的地は未定。その日の気分で決めると言っていた。いいなあ、その旅の仕方。
そして、ここまでの会話すべて日本語。どうしてそんなに日本語が上手なのか尋ねると、学生時代に日本に留学した経験があるんだよ、とのこと。そして「日本が大好き」なんだと言ってくれた。なんでだろう、ものすごく嬉しかった。日本人であることに常日頃から誇りをもって生きているような人間じゃないんだけど、やっぱり嬉しいよね。
「海外での旅って大変じゃないですか?」と聞いてみた。自分は行ったことがないから少し気になった。そうすると「全然。たのしい。」という答えが。ヘ―そんなものか、と思っていると、続けて「でも、オシリ SUPER 痛いネ」と。
めちゃくちゃ笑ってしまった。SUPERの発音の綺麗さと言い(ネイティブなんだから当たり前か)、オシリの発音と言い、なんだか今まで割とまじめな話をしていたので、その落差もあったりなんかして、声を上げて笑ってしまった。
お互い無事で、と別れを告げて自分の行くべき道を進む。
さて、この日のルート予定はこんな感じでした。
キャンプ場からスタートし氷見駅で終了する予定でしたが、昨日頑張って穴水にある道の駅まで走ったので、ルートはこんな感じに変更。
穴水スタートの新高岡ゴール。もともとの予定では石動山にヒルクライムする予定でしたが、なんだかヒルクライムしたくない気分だったのでカット。
朝日を受けながらのラン。
まず向かったのは能登島。
とくに何かが見たかったわけでもないけど何となく、行ってみることに。
ツインブリッジのと |
予想どおり、というと失礼かもしれないけれど何もなかった。
ただのんびりとした、島独特の空気みたいなものをたっぷり吸って能登半島に帰還。
能登島大橋 |
この、能登島大橋を渡っている最中に自転車に日本一周という看板をぶら下げた人とすれ違った。ほんとにすごいと思う。もしやったとして、僕は途中で嫌になるか飽きるかどっちかかなあ。多分。どこの誰だか全然知らないけど、陰ながら応援してます。
そのあともずっと海岸線沿い。
少し走っていると富山県に入った。
実は初富山県。
サークル活動なんかも合わせると、結構日本各地を回っているように錯覚していたけど、自分の訪れたことのある県を数えてみると、全然そんなことない。まだまだ、行ったことのない県ばかり。日本は狭いようで広い。
富山県に入ると、自転車道が整備されていた。整備、といっても道路に青い線が引いてあるだけだけど、でも、結構走りやすい。富山湾岸サイクリングロードというらしい。追い風にも乗って快走。
何日か前までは、入道雲がもくもくとしていたけれど、もうすっかり秋の雲。
気持ちの良い秋晴れ。真夏よりも、このくらいの気温の方がサイクリングは楽しいよね。
そしてこの写真、奥の方に実は立山連峰が見えている。
ズームして撮った写真がこちら。
海の向こうに山々が連なっているというのは、そうそう見る景色では無いので新鮮。
何だか走っていると展望台があったので、登ってみることに。
ビューティフォー。
ここでもやっぱり海の向こうに立山連峰。そして振り返ると、、、
比美乃江大橋。「比美乃江」というのは何だろう。万葉仮名とかかしら。そういえば万葉集に出てくる越(コシ)の国ってこの辺りじゃなかったっけか。
もうここまで来たら後は新高岡駅まで何も考えず走るだけ。
そして、胸の中に「さみしい」という気持ちも同時に芽生え始める。もうこの旅も終わりか、と思うといつもさみしくなってくる。もうこれは小さいときからの癖みたいなもの。でも、それはこの旅が楽しかったから言える言葉でもあるわけで。
そんなことを考えていると、すぐに新高岡駅にとちゃーく。
最後は駅前のラーメンで〆
疲れた体にラーメンの旨味が染みわたったところで今回の旅は終了。
最後に、能登半島の感想を。
素晴らしい、の一言。いろんな人から素晴らしいと聞いていたけれど、想像をはるかに超える素晴らしさ。海・山ともにすんばらしいんだけど、そこにやっぱり「文化」というものを感じた。田んぼだったり、塩だったり、家の作りだったり、町や路地の景観だったり。能登半島独特の文化を存分に堪能できた。それだけでもう、行った価値があるというもの。少しでも読んでくれている人にそれが伝わっていればいいな、なんて。
まあ、とにかく大満足だったということ。
さて、次はどこに行こうかしらね。
おしまい。
実際走ったコース
![]() |
走行距離94.5㎞ 獲得標高693m |
コメント
コメントを投稿