起きた。
ばっちり目が冴えて、目覚ましより先に起きてるけど、なんだか頭の奥に眠気がある感じ。そうそうこの感じが旅の初日の感じだ。久々だ。
これから北海道旅が始まる。
北海道へと行くのは実は初めてでは無くて、何回か行ったことがあるのだけど、僕が小学生1年生の時に行ったのが最後。つまり15年ぶりというわけ。しかも家族旅行の行き先だった北海道は、一人旅の行き先へとなったいた。
さて、今日は北海道旅の0日目、家から大洗港を目指すだけの一日。この0日目という響きが結構好き。まだ始まってないけど、始まってる感じ。伝わってるかなあ。
準備編はこちらからどうぞ。
さくっと朝食を食べ、昨日のうちに済ませておいた服を着て、自転車に跨る。
それじゃ、行ってきまーーーす!
千葉から大洗だと、国道51号を使うのが最短ルートでいいんだけど、千葉の国道は狭くて交通量が多くてやってらんないので、かなり遠回りになるけどサイクリングロードを繋ぎながら、大洗目指します。
このあたりはもう走りなれたルートなので適当に。
利根川のサイクリングロードに出る頃にはしっかり日が昇っていて、ジリジリと肌を焼くどころか、焦がす勢いだった。あまり焼けていない今年の肌には痛いくらいだった。
暑い。とにかく暑い。
漕いでも漕いでも体に吹き付けるのは熱風だけ。おまけにサイクリングロードには日陰なんてものは、当然、無い。やってらんねーぜ!
嫌でも、夏ってものを感じる。
今年はあんまり走れていないから無理しないように、と自分に言い聞かせながら。
あんまりに暑いのでアイス!
ついでに塩飴も。毎回のごとく持ってこようと思って、毎回のごとく忘れ、毎回のごとく出先で買っているものだったり。ちゃんと忘れ物チェック2重にしてるはずなんだけどなあ。(塩飴のストックは増える一方です)
さて、利根川のサイクリングロードをひたすら東へと進んだあと、サイクリングロードに別れを告げ、国道に一瞬入り、並行する県道へ。
茨城は筑波山周辺しか走ったことがないからこのあたりは未知の領域。
県道へと入った途端思ったのが、アップダウンが多い。関東平野だと思っていたので、平坦かと思いきや、細かい上りと下りの連続。何というか、房総の南な方の丘陵地帯に近い感じがしますね。
そういえば、茨城も昔は湿地帯で海岸線も今と違ったって話を聞いたことがあるからその辺りも関係してるのかも。
そしてこのアップダウンのおかげで全然ペースが上がらない。上がるのは気温だけ。暑いよ。もういいよ。
丘を登ったところにちょうどお店を見つけたので、そのまま昼食。なんとなくラーメン。暑いときに熱いものを食べるの、嫌いじゃないです。
この時点で80km以上走っていたので、もうあとはゆるゆる行くだけ。アップダウンをこなし、いなしながら再び国道51号へ。
ここまで来たら大洗港はすぐそこ。
国道を走っていると「大洗総合運動公園」という看板が目に入った。ああ、そうか、ここ高校時代に来たことがある。練習試合を毎年していた場所だ。あの頃はバスに揺られ遠いところまで来たと思っていたけど、そんな事なかったんだ。自転車で来れる距離だったんだ。
そんなことを考えているうちに、大洗港へ向かう分岐点に出た。国道から分かれ、カーブを曲がって大洗港が見えたその瞬間だった。
ブワァーって目頭が熱くなった。
どこかへ遠出した最初の記憶は北海道で、それが今の僕の旅の原点になっている気がしているし、僕の名前には北海道のとある場所が由来になっていたりと、ちょっと他の場所にはない思い入れがある場所、それが僕にとっての北海道だった。
だから、もしかしたら、この旅のどこかで感傷的になるかもしれないことは予想していた。
予想していたんだけど、自分でも「え?ここ?」ってなるタイミングだった。
この景色が特別印象に残っていたわけでもないし、覚えてるわけでも無い。
でも、大洗の港を見て目頭が熱くなった。
小学校1年生のとき、両親に手を引かれ、カバンには虫かごをいっぱい詰め込んでいた僕が、15年の時を経て大学生になり、カバンにはキャンプ道具を詰め、一人で自分の力でペダルを漕いで、ここまで来た。
小学校・中学校・高校・大学と人並みに色々あったけど、1つ確かなことは小学校1年生の僕には出来なかったことが今出来ている。多分、それは成長と言えるような立派なものじゃないかもしれないけど、でも確かな事実でもある。
もちろん、まだまだ青二才の洟垂れ小僧のままだけど、もし6歳だったころにの僕に会えるとしたら、少しだけ、ほんの少しだけ胸を張って自慢できる気がした。
というわけで、大洗フェリーターミナル到着!
思ったよりいいペースで来れたので時間が余ったけど、フェリーターミナルで時間を潰しながら。
今回乗るのは「さんふらわあ ふらの」。
前回来たときは行きは「へすていあ」で帰りが「さんふらわあ」だったので、「あれ?」って思ったけど、「へすていあ」はもう無くなっちゃったんですね。15年の時の流れを感じますね。
そんなこんなで乗船の時間。
初めてなのでやや緊張しながら、誘導に従って乗船。
乗船したあとはすぐに風呂へ。
これは元ライダーで北海道によく行っていた父からのアドバイス。乗船直後は割と空いてるからとのことだったから行ってみたら、思っていたより人がいたけど、みんな何というか「慣れてる」人ばっかりでなるほどなあ、という感じ。
その後は写真を撮りながら船内散策。
ここに来るのは、何日後だろうか。まだ帰りのフェリーは予約して無い。きっと少し先のことになるだろうな。
期待は大きいけど、当然不安もあって、帰ったきたときにどんなふうになってるか想像がつかない。ただ、楽しい旅になりますように。それだけ、それだけ考えていた。
時刻は20:00をまわり、少しづつフェリーが動き出した。赤い月が綺麗な夜だった。月に向かって、北海道に向かって、少しづつ動き出した。
つづく
訪問日:8/4
ばっちり目が冴えて、目覚ましより先に起きてるけど、なんだか頭の奥に眠気がある感じ。そうそうこの感じが旅の初日の感じだ。久々だ。
これから北海道旅が始まる。
北海道へと行くのは実は初めてでは無くて、何回か行ったことがあるのだけど、僕が小学生1年生の時に行ったのが最後。つまり15年ぶりというわけ。しかも家族旅行の行き先だった北海道は、一人旅の行き先へとなったいた。
さて、今日は北海道旅の0日目、家から大洗港を目指すだけの一日。この0日目という響きが結構好き。まだ始まってないけど、始まってる感じ。伝わってるかなあ。
準備編はこちらからどうぞ。
さくっと朝食を食べ、昨日のうちに済ませておいた服を着て、自転車に跨る。
それじゃ、行ってきまーーーす!
それではちょっと行ってきます— Tomy (@Tomy_viajar) August 3, 2020
進路は北へ pic.twitter.com/Th3ss7BmVx
千葉から大洗だと、国道51号を使うのが最短ルートでいいんだけど、千葉の国道は狭くて交通量が多くてやってらんないので、かなり遠回りになるけどサイクリングロードを繋ぎながら、大洗目指します。
このあたりはもう走りなれたルートなので適当に。
利根川のサイクリングロードに出る頃にはしっかり日が昇っていて、ジリジリと肌を焼くどころか、焦がす勢いだった。あまり焼けていない今年の肌には痛いくらいだった。
暑い。とにかく暑い。
漕いでも漕いでも体に吹き付けるのは熱風だけ。おまけにサイクリングロードには日陰なんてものは、当然、無い。やってらんねーぜ!
嫌でも、夏ってものを感じる。
今年はあんまり走れていないから無理しないように、と自分に言い聞かせながら。
あんまりに暑いのでアイス!
ついでに塩飴も。毎回のごとく持ってこようと思って、毎回のごとく忘れ、毎回のごとく出先で買っているものだったり。ちゃんと忘れ物チェック2重にしてるはずなんだけどなあ。(塩飴のストックは増える一方です)
さて、利根川のサイクリングロードをひたすら東へと進んだあと、サイクリングロードに別れを告げ、国道に一瞬入り、並行する県道へ。
茨城は筑波山周辺しか走ったことがないからこのあたりは未知の領域。
県道へと入った途端思ったのが、アップダウンが多い。関東平野だと思っていたので、平坦かと思いきや、細かい上りと下りの連続。何というか、房総の南な方の丘陵地帯に近い感じがしますね。
そういえば、茨城も昔は湿地帯で海岸線も今と違ったって話を聞いたことがあるからその辺りも関係してるのかも。
そしてこのアップダウンのおかげで全然ペースが上がらない。上がるのは気温だけ。暑いよ。もういいよ。
丘を登ったところにちょうどお店を見つけたので、そのまま昼食。なんとなくラーメン。暑いときに熱いものを食べるの、嫌いじゃないです。
この時点で80km以上走っていたので、もうあとはゆるゆる行くだけ。アップダウンをこなし、いなしながら再び国道51号へ。
ここまで来たら大洗港はすぐそこ。
国道を走っていると「大洗総合運動公園」という看板が目に入った。ああ、そうか、ここ高校時代に来たことがある。練習試合を毎年していた場所だ。あの頃はバスに揺られ遠いところまで来たと思っていたけど、そんな事なかったんだ。自転車で来れる距離だったんだ。
そんなことを考えているうちに、大洗港へ向かう分岐点に出た。国道から分かれ、カーブを曲がって大洗港が見えたその瞬間だった。
ブワァーって目頭が熱くなった。
どこかへ遠出した最初の記憶は北海道で、それが今の僕の旅の原点になっている気がしているし、僕の名前には北海道のとある場所が由来になっていたりと、ちょっと他の場所にはない思い入れがある場所、それが僕にとっての北海道だった。
だから、もしかしたら、この旅のどこかで感傷的になるかもしれないことは予想していた。
予想していたんだけど、自分でも「え?ここ?」ってなるタイミングだった。
この景色が特別印象に残っていたわけでもないし、覚えてるわけでも無い。
でも、大洗の港を見て目頭が熱くなった。
小学校1年生のとき、両親に手を引かれ、カバンには虫かごをいっぱい詰め込んでいた僕が、15年の時を経て大学生になり、カバンにはキャンプ道具を詰め、一人で自分の力でペダルを漕いで、ここまで来た。
小学校・中学校・高校・大学と人並みに色々あったけど、1つ確かなことは小学校1年生の僕には出来なかったことが今出来ている。多分、それは成長と言えるような立派なものじゃないかもしれないけど、でも確かな事実でもある。
もちろん、まだまだ青二才の洟垂れ小僧のままだけど、もし6歳だったころにの僕に会えるとしたら、少しだけ、ほんの少しだけ胸を張って自慢できる気がした。
というわけで、大洗フェリーターミナル到着!
思ったよりいいペースで来れたので時間が余ったけど、フェリーターミナルで時間を潰しながら。
今回乗るのは「さんふらわあ ふらの」。
前回来たときは行きは「へすていあ」で帰りが「さんふらわあ」だったので、「あれ?」って思ったけど、「へすていあ」はもう無くなっちゃったんですね。15年の時の流れを感じますね。
そんなこんなで乗船の時間。
初めてなのでやや緊張しながら、誘導に従って乗船。
乗船したあとはすぐに風呂へ。
これは元ライダーで北海道によく行っていた父からのアドバイス。乗船直後は割と空いてるからとのことだったから行ってみたら、思っていたより人がいたけど、みんな何というか「慣れてる」人ばっかりでなるほどなあ、という感じ。
その後は写真を撮りながら船内散策。
ここに来るのは、何日後だろうか。まだ帰りのフェリーは予約して無い。きっと少し先のことになるだろうな。
期待は大きいけど、当然不安もあって、帰ったきたときにどんなふうになってるか想像がつかない。ただ、楽しい旅になりますように。それだけ、それだけ考えていた。
時刻は20:00をまわり、少しづつフェリーが動き出した。赤い月が綺麗な夜だった。月に向かって、北海道に向かって、少しづつ動き出した。
つづく
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