最終日。
網走の少し外れにある「民宿いもだんご村」。
前回の記事でも書いたたけど、ここで自転車乗りに会った。
氷点下の凍てつく北海道で自転車乗りに会う確率は、鹿よりも低い。
というわけで、話はスーパーボールにみたいに弾む弾む。
某大学のサイクリング部出身とのことで、今まで走ったとこやこれから行くところ、大学サイクリングのあれやこれやを情報交換。こういう時間が旅の醍醐味だろうと思う。
情報交換だけなら各種SNSですればいい。情報社会が発達したここ現代日本では、ツールならそれこそ北海道の鹿の数よりも多いだろう。
でも、それだけじゃない。たまたま旅先で出会った人と情報交換したときにしか得られない何かがあると思う。それは言語化できないし、消費される類の「情報」でもない。そして、せっかく旅をしているのだからそういうものを大切にしていきたいな、と振り返って思うくらいには楽しい夜だった。
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楽しい時間もチェックアウトで終わり。
僕はこのまま女満別空港へ。たまたま会った自転車乗りの方はここから藻琴峠を越えて川湯温泉へ行くとのことで、宿の前でお別れ。
背中を見送り、僕は北へ。
感動の径。
宿から少し北へ進むとある、なかなかに期待させる名前のこの道。でも、残念なことにここ数日間素晴らしい景色をたくさん見てきた僕にとって、感動する余地はなかった。
今日も元気に裏道。
極上圧雪路もあと数時間でお別れ。
寂しいような、でも何事もなく終えられたことにほっとするような。
白銀に蒼穹。
最終日に相応しい晴れ。
フッカフカでファッサファサのパウダースノーが素晴らしい。
遠くには藻琴山を。
こっちは斜里かな。
白い道の写真ばかり載せているから、そんな道ばっかりだったと思われるかもしれなけれど、現実はほとんど上の写真みたいな感じ。ここを訪れたときは、もう2月の終わり。つまり厳冬期はすでに終わっている。白い道は探して探して探してようやくどっかにある、ぐらいの割合で、普通に走っていたら路面はドライ。
つまりこれは探し回った結果。
あんまりのんびりしていると飛行機に乗り遅れてしまう。そんなわけで裏道つなぎで遊びつつ、遊びすぎない頃合いに女満別空港に到着した。
つまり、これにて北海道ツーリング2023おしまい!!!
あっけない終わりだけれど、それもまた。
輪行して、お土産やらを買って飛行機へ。
グッバイ北海道。また来ます。
居眠りしたり、ブログを書いてたりしたら、気が付けば大阪湾。やっぱり飛行機ってば、本当に速い。
関空着。
気分は既に「帰ってきたぞおおお!」って感じだったけれど、関空から京都まで帰るのに結構かかることを「完全に理解した」のは、不必要な旅のスパイスだったかな。まあそれも思い出の一つとして。
というわけで、北海道ツーリング2023おしまい!!!!!(二回目)
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ここからは少し余談。
まず服装について。
基本去年と同じ。
洗濯したのはパンツのみ。
インナーや靴下は、結局ずっと着っぱなしだったけど(宿内では浴衣を着ていた以外はずっと)、臭くもならず特に洗濯する必要性は感じなかった。さすがはメリノウール。個人差はあるだろうけど、防臭性はピカイチ。汗冷えもしないし着心地もいいから、正直自分の中でメリノ以外の選択肢はない。
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次に使用したバッグ類。
これはすこしだけ変えていてフレームバッグをasobitogearにしたのと、ボディバッグをHYNOWのLOGに。
フレームバッグはこっちでしっかり書いているので気になる人はそちらへ。HYNOWのLOGはというと、ずれないし上着挟んでおけるしで、非常に良かった。もっと使い込んだらちゃんとしたレビュー記事を書きたいところ。
あとこまごましたところは去年と一緒なので、気になる人は上のリンクを確認してくださいな。
あんまり参考にしないで欲しい、というのは去年と一緒。
別に網羅的な指南書でもなんでもなく、あくまで自分なりの装備だし、自分なりの装備を考えるのも大事なことだと思うので。
と、まあちょっとダラダラしてきたのでこの辺で、この記事を閉めようかと思う。
さて、来年の冬の北海道は何処へ行こうか。
知床斜里の辺りは面白そうだなーと思いつつ、別エリア開拓もありかな、なんて。妄想が膨らむくらいには面白いのが冬チャリ。さて、本当にどうしようかしら。
おしまい。
(…来年に続く?)
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