今回はツイッターのフォロワーさんとのライドの様子。
場所は京都の京北。
ほんとうは四国に行く予定だったのだけど、雪が降るとのことで中止に。とはいえ「せっかくの機会ですし、一緒に走りませんか」という話になって、その後いろいろあって京北を走ることになった云々。
さて、下って保津峡。
京北になった以上、京都在住の自分がアテンドする流れに。
いろいろ考えてひねり出した、当日のルートは以下の通り。
京都駅から出発して京北と呼ばれるエリアの峠をぐるりと回って京都市街へ。
今回ご一緒したのは、たまさんとすーさんさんささん。
すーさんは前にも何度も一緒に走っているけれど、たまさんは初めまして。
自分のブログの読者なら知っている人の方が多いとは思うけれど、カメラを担いで走る自転車乗りで宿や温泉にも精通している方。自分が説明するよりたまさんのブログを読んでいただく方が多分話が早いだろうってなことで、たまさんのブログ↓
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京都駅で集合。
京都市街を北へ抜け府道40号線で江文峠を越えて大原へ。
サクッと江文峠を越える。
「里の駅 大原」で一服。
赤しその入った甘酒。
あたたまる。
そのあとは三千院へ。
実は三千院に行くのは初めて。
ちょうど紅葉の時期だった。
「建礼門院徳子の悲哀でも感じるかあ」とか思っていたけれど、それを吹き飛ばすほどの観光客。京都に住んでいると”オーバーツーリズム”って言葉を感じずにはいられないなあなんて思いつつ、中には入らず写真を何枚か撮ってそのまま三千院を後にした。
(公開したあとに気がついたけど、徳子は三千院じゃなくて寂光院。改めて次は寂光院へ行ってみよう…。)
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大原を後にして、国道477号線で前ヶ畑峠・百井峠からの花脊峠を越える。
京都らしい斜度(婉曲表現)をあれやこれやと話しながら越える。ギア比重めのたまさんは、写真を撮ったあと再発進できなくてところどころ押してたけれど、ひとたび乗れば速くて速くてついていくのが精いっぱい。「久々に乗る」と言ってたすーさんは後ろで見えなくなっていた。
すーさんバイク。
ドネリータイヤは調子良さそうだった。
たまさんバイク。
すーさんと同じくKUALISのチタンバイク。
花脊峠の展望。
この時間だと逆光。
花脊を超えて一旦昼ご飯。
カメラ談議に花が咲く。
たまさんのSONY α7Ⅲ。
フルサイズのミラーレスに標準ズーム。
「記録を重視している」とおっしゃっていたけれど、その目的にぴったりの機材だなあと思う。個人的にSONYでいい写真撮れる人は本当に上手だと思っていて、自分には扱い切れない憧れの機材だったりする。
すーさんのPENTAX KP。
一眼レフに単焦点レンズつけたこの”ずんぐりむっくり感”が、冬に丸くなっている小鳥にも似た可愛さがあって好き。43mm(換算66mm)という画角は「狭い」とのこと。
なお、私は富士フイルムのX-pro2にXF50mm(換算76mm)の単焦点一本体制。すーさんより狭いけれど、その狭さを愛してしまうとなかなか抜け出せないよさがある。
そんな話をしながら食後のコーヒーまで飲み干した。風はなく陽光あり。あまりに穏やかな小春日和。峠を越え腹も満たされた。お尻から根っこが生えてくるのは必然。「今日はもうここでひなたぼっこでいい」。3人でそんなことを言い合いながら、座ったときの10倍くらいは重たくなった腰を上げて後半戦へ向かった。
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後半戦は国道477号線の大堰川沿いの区間を西へ向かう。
(峠でなんとなく察していたけれど)平地区間のたまさんがとんでもなく速くて、気が付けばウッディー京北だった。たまさんバイクはスプロケが16-30tの12sという珍しめの構成で、「平地でこの走りをするなら、うってつけのパーツだなあ」なんて、後ろで必死についていきながら思ったりもした。
ハイエンドパーツを奢っただけの自転車は全く面白くないけれど、こういう「自分の走り」にあったパーツを見るのはとても楽しい。それもまた、誰かと走る楽しさの一つ。
平地区間で飛ばすたまさん。
速かった…。
ウッディー京北からは南へ向かい栗尾峠へ。
栗尾峠は歩行者と自転車のみ通行できる旧道。
そして、展望が抜群に良い。
つまりは天国。
国道の旧道ということもあってか、斜度は緩く道幅は広い。
よい。
とても良い。
日が陰り始めると秋っぽい。
でもまだ冬の寒さじゃない。
そういう季節がとても好き。
栗尾峠を下ったあとは府道363号線(宮の辻神吉線)~国道477号線~府道50号線(京都日吉美山線)とつないで京都市街を目指す。
交通量は極少。落石は多少。
途中四所神社で写真タイム。
決して大きいわけでもないのに、ここを通る時にはなぜか足を止めてしまうこの神社。3人とも何となく足が止まるあたり、神社の力というか、そういう雰囲気が好きな人が集まったというか。
愛宕信仰の一角を担う四所神社。
少し進んで神明峠。
登りの雰囲気のせいか、樒原で一旦開けてリセットする感覚があるせいか、どのあたりが登り切りだったか忘れがち。
神明峠の下りの途中に見える展望。
「京都の山っぽいなあ」と思うのと、「ああ日差しの角度が季節だなあ」と思うのと。展望がない山の中も嫌いではないけれど、展望のある場所は印象に強く残るから好き。
もう茜差す時間。
というより、陽光が既に山にさえぎられつつある時間。
赤と黄色の光の中、最後にググググっと登って六丁峠。
嵐山まで下った後はラーメンを食べた。
温かいものが旨くなるこの季節。
ライドの〆として談笑しながら食うラーメンは間違いなく旨い。旨かった。
暗くなった京都市街を最短距離で京都駅まで送り届けてこの日はおしまい。
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今回は自分がアテンドしたライド。
アテンドって本当に難しくて、自転車乗りの「本当の実力」が否が応にも露呈してしまうと思う。ここでいう実力ってのは、走力とか体力とそういうことじゃなくて、もっと総合力的なサイクリストとしての力。道として楽しいかはもちろん、一緒に走る人の趣味嗜好、体力や経験値、エスケープなんかも含めて最後まで楽しいと思ってもらえるコース作成力と案内力。まだまだ足りない部分が多いよなあと思う。
というわけで、今後はもっと上手にアテンドできるように精進していきたいなあ、なんて思いながら家路についた。
おしまい。
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