目が覚めると、空はもう明るくなっていた。
よし今日は、晴れだ。
まずは八幡浜を抜けてR197へ。意外に交通量が多くってこの辺りの写真は無し。
割と序盤の大峠トンネルを抜けると「佐田岬メロディー道路始まり」という看板があり、隣を追い越していく車がなんともいえない素晴らしいメロディを奏でながら走って行く。
よし今日は、晴れだ。
シュラフの中でガッツポーズ。
いつものようにシュラフのぬくもりと格闘。
ちなみに格闘って何しているかというと、Twitterを開いて世間様の情報を眺めつつ、これから着る上着をシュラフに引き込んで温めて、心の準備をしていることが多いです。心技体、心が一番最初に来るのは心が一番大切だからだ、と僕の中学の顧問の先生も言っていたことだし、心の準備は大事!
さて、心の準備ができたところでシュラフからもぞもぞと這い出て、見事今日もシュラフに勝利!エライ!
とりあえずお湯を沸かして、インスタントコーヒーを飲みながら、昨日買っておいたパンをもぐもぐ。一緒に豆乳も。
普段の食事だと栄養が偏ってきてしまうから、意識して飲んだりしている。一口に豆乳といってもいろんな味があって飽きない上に、値段も安いし、味も普通に好き。個人的にはプリンとバナナが王道。あと調整豆乳も好き。麦芽コーヒーは苦手。(麦芽コーヒー好きの人ごめんなさい)
さて、元気が出て来たので今日も走っていきますか。
昨日の話はこちらから。
この日のルートはこんな感じ。
ただこれは四国に行く前に立てた予定で、いろいろコース変更があったのでスタート地点が違う。スタート地点はここ。
ここからR378を経由して、佐田岬メロディロードで有名なR197に向かいその後は予定通り進む感じで。この地図を見ているとR197をトレースして走るように見えるかもしれませんが、違います。色々寄り道します。それはまたのちほど。
それではさっそく走り出していきますか。
いつものようにシュラフのぬくもりと格闘。
ちなみに格闘って何しているかというと、Twitterを開いて世間様の情報を眺めつつ、これから着る上着をシュラフに引き込んで温めて、心の準備をしていることが多いです。心技体、心が一番最初に来るのは心が一番大切だからだ、と僕の中学の顧問の先生も言っていたことだし、心の準備は大事!
さて、心の準備ができたところでシュラフからもぞもぞと這い出て、見事今日もシュラフに勝利!エライ!
とりあえずお湯を沸かして、インスタントコーヒーを飲みながら、昨日買っておいたパンをもぐもぐ。一緒に豆乳も。
普段の食事だと栄養が偏ってきてしまうから、意識して飲んだりしている。一口に豆乳といってもいろんな味があって飽きない上に、値段も安いし、味も普通に好き。個人的にはプリンとバナナが王道。あと調整豆乳も好き。麦芽コーヒーは苦手。(麦芽コーヒー好きの人ごめんなさい)
さて、元気が出て来たので今日も走っていきますか。
昨日の話はこちらから。
この日のルートはこんな感じ。
ただこれは四国に行く前に立てた予定で、いろいろコース変更があったのでスタート地点が違う。スタート地点はここ。
ここからR378を経由して、佐田岬メロディロードで有名なR197に向かいその後は予定通り進む感じで。この地図を見ているとR197をトレースして走るように見えるかもしれませんが、違います。色々寄り道します。それはまたのちほど。
それではさっそく走り出していきますか。
まずは八幡浜を抜けてR197へ。意外に交通量が多くってこの辺りの写真は無し。
割と序盤の大峠トンネルを抜けると「佐田岬メロディー道路始まり」という看板があり、隣を追い越していく車が
あ、ちなみに自転車では無理でした。(当たり前か)
この佐田岬メロディーライン、結構トンネルが多い。車通りも激しくはないんだけど、そこそこはあるのでライトはつけっぱなしにしていました。トンネルが多いのは起伏に富んでいる佐田岬の地形が大いに関係していると思う。ま、この時の自分は、この後起伏の富んだ地形に悩まされることなどつゆ知らず、「へートンネルが多いなー」くらいにしか思っていませんでしたが。
さっそく脇道にそれて、そのまま海までグネグネした道をダウンヒル。
うん、これはゆっくりしたくなるやつだ、、、!
その欲望に忠実になってゆっくり海を眺めていく。
この佐田岬メロディーライン、結構トンネルが多い。車通りも激しくはないんだけど、そこそこはあるのでライトはつけっぱなしにしていました。トンネルが多いのは起伏に富んでいる佐田岬の地形が大いに関係していると思う。ま、この時の自分は、この後起伏の富んだ地形に悩まされることなどつゆ知らず、「へートンネルが多いなー」くらいにしか思っていませんでしたが。
さっそく脇道にそれて、そのまま海までグネグネした道をダウンヒル。
うん、これはゆっくりしたくなるやつだ、、、!
その欲望に忠実になってゆっくり海を眺めていく。
昨日の海もよかったけど、やっぱり晴れていると、いい。海岸線は晴れてた日に限る。限るというのは言い過ぎかもしれなけど、そんな気分。
海岸線に出てもずっと海沿いというわけでは無く、時々林の中を通ったり。
そうすると、こんな景色が見られる。
ずっと海を見ながら、というのも悪くは無いけど、林を抜け空が広くなったところに、海がバーンって目に飛び込んでくる、なんてのも好き。なんというか、見ていて飽きないというか。
さて、海岸線に別れを告げてクライム開始!
この佐田岬、さっきも書いたけど、起伏に富んでる。というか起伏しかない。まあでも少し考えると、そうでもなければこれだけ細長くって、しかも海に囲まれているこの場所が残ることもなかったのだろうな、なんて気もしたり。
ということで、海からすぐに坂。それもかわいくない斜度。
微速前進!微速前進!
ずんずん進んでいくと、どんどん周りが森に変わっていって、道もどんどん狭くなって、どんどん舗装が荒れてきて、だんだん落ち葉が増えてきて、ところどころ砂利道になって、、、、
行く前に引いたルートに従って走っていたはずなのだけれど。Garmin見てもやっぱりルート上にいる。
このルート行く前に引いたものなので、どんなルートを引いたか日にちが経ちすぎていて正直よく覚えていないんですよね。それにしても最短距離でもなさそうだし、なんでこんなところに引いたんだっけ?(ちなみにこの後、なんでここを通ったか思い出します。手遅れになってから思い出します。それはまた後で)
ようやく広い道に出られた。
風車が見える。あれが今日の行ってみたかった場所の一つ、せと風の丘パーク。
サクッと登ってせと風の丘パークに到着。
大迫力ッ、、、!
こんなにまじかで風力発電が回っているのを見るのってなかなかないから、そのデカさに圧倒される。あと、音がスゴイ。書き忘れていたけど、この日はめちゃめちゃ風が強くって、その風を受け、風を切りながら回っているもんだから、上には「ブォン!」って書いたけど、「ブォン!」と「グォン!」と「ヴォン!」が混ざったような音を立てていて、それがまた迫力の凄いこと凄いこと。
それもそのはず。この写真の通り、回っているところの長さが一本29.5mもある。約30mってどのくらいかというと、野球のホームベースから一塁までの距離より長いということ。(分かりにくい)(ちなみに塁間は27.431mです)
他の例を挙げると、学校のプールが25mだからそれよりも5m弱長いくらい。(これは分かりやすいはず)あとは、マンション10階分くらい、らしい(今調べた)(これも分かりやすいはず)
珍しく動画も載せてみました。うん、迫力とかうまく伝わらない動画だけど、雰囲気くらいはちょっと分かってもらえると思う。
遠くに目を向ければ、こんな感じで稜線沿いに風車が連なっている。
これ全部北側というか、瀬戸内海側を向いている。なんでだろ、と遠くで見ているときは思ったのだけれど、ここまで来て納得。完全に風向きがそっち側。
というかこの佐田岬、北側と南側で全然風の強さが違う。
さっきの海沿いの道は南側で、そんなに風を感じなかったのけど、ヒルクライムして山の稜線から北側に行くと、ものすごい風に煽られた。その時は「急に風が強くなったのかな」と思ったけど、たぶんそうじゃなくって、南側にいたときは山で風が遮られていたんだと思う。佐田岬の北側の方が、海岸線がギザギザと入り組んでいるのはそのせいなのかもしれない、なんて思ったり。
しばしその迫力に圧倒されてぼーっと、しようかと思ったのだけれど、なんせ風が強くてじっとしていられない。寒い!一応ダウンベストを自転車を降りたときに着こんだのだけれど、それでも寒い。撤収!撤収!
その後はR197に合流し、四国最西端を目指してひたすら西へ西へ。
三崎に着くころにはちょうどお昼時になっていた。幟が立っているお店を道沿いに見つけてそのままピットイン。
お店に入ると、定食ではなく食べ歩きというか、単品だけのお店だった。できれば定食とかを食べたかったので、聞いてみることに。
僕「定食とかって無いんですか?」
お店の人「ごめんね。いま三崎の辺り一帯断水していて、そういうの作れないのよ」
僕「え!?何でですか?」
お店の人「工事らしいんだけどねえ。だから、あそこのお店も臨時休業してるし、あっちのお店もお土産しか売ってないの。」
僕「そ、そうなんですか」
なんてこった。そんなの聞いてないぞ。
そういえば、道中で給水車を見かけたのを思い出した。あれはそういうことだったのか。仕方ないので、そのお店で売っていたパックに入ったタケノコご飯とじゃこ天、じゃこカツを注文。
今日のご飯は外れか、なんて思ったけど、全くそんなことなくって、このじゃこカツがもうほんとに絶品。
じゃこカツの原型である、じゃこ天というものを良く知らなかったんだけど、聞くとこの辺りの名産らしい。
じゃこ天(じゃこてん)は、愛媛県南予地方の海岸部で作られる特産品および、それを使用した郷土料理。地魚などのすり身を、形を整え油で揚げた魚肉練り製品。揚げかまぼこに分類される。(Wikipediaより)
で、それをカツにしたのがじゃこカツ。サクサクの衣に魚のすり身の風味と旨味が加わっていてほんとに美味しい。一緒に混ざっているごぼうが食感と風味にアクセントを加えていて、いい仕事をしている。
しかも、注文してから揚げてもらえたので、アツアツ。揚げ物はやっぱり出来立てが一番旨い!気が付いたらもう一個追加注文してました。
さてお腹も満たされたところで、再スタート!
と、ペダルを一漕ぎした瞬間、はたとあることに気が付きました。
断水しているということは、そういうことですよね。慌てて調べてみると、断水してなさそうな入浴施設は25㎞以上も先。佐田岬から行って帰って30㎞。単純に足し算して55㎞。もう、それを見た瞬間、諦めました。今日は風呂無しにしよう。(というか、今書いていて気が付いたけど、ボディシートと水無しシャンプーとか持ってこればよかった。次からはそうしよう)
さて、気を取り直して四国最西端を目指します。
基本的にこんな感じでラインが引かれていて、看板も出ているので迷うことはありません。ひたすら西へ。
数えきれないほどのアップダウンをこなし、向かい風に煽られながらもなんとか佐田岬灯台駐車場に到着。
ここからは歩きで最西端を目指します。
こんな感じの道を抜けていきます。それにしても、緑が鮮やか。室戸岬に行った時も感じたけれど、常緑樹が多い。自分の住んでいる千葉だとこの季節はまだ山が茶色いというかくすんだ感じになっている。ああ、やっぱり西日本に来たんだ、と実感する。
そして、この辺りものすごく滑る。常緑樹に太陽が遮られているからなのか苔むしている。ビンディングシューズで来ているから尚のこと滑って、何回か「ズズッ」って冷や汗かくような滑り方をして焦った。
常緑樹林を抜けると海!ビューティフル。
上の写真はみんな南側。つまり凪いでいる側。そして北側に移ると、、、
物凄い暴風とともに、波が勢いよく岩にぶつかっている。さっきの南側と数メートルしか離れていないはずなのにこの変わり様。
ほんとに北側は風が強い。どのくらいかというと、真っ直ぐ立ってカメラを構えようにも、体が風で揺れ動いてしまうほど。この写真もカメラを構えていられなくて、背中を岩に預けて固定して撮った一枚。
風に煽られながら灯台目指してさらに西へ。
椿山展望台より灯台を望む。
うっすらと春霞の先に見えているのが大分県。去年はあそこを走っていた。
てくてく歩いて佐田岬へ。駐車場から約2㎞あるのでそこそこ歩きます。
とーちゃーく!!
右から左によむ「佐田岬灯䑓」の文字がその歴史を伝えてくれる。大正7年に初点灯。大正7年は1918年なので今から100年前にはもう使われていたということになる。
四国最西端制覇!
端っこって気になりますよね。あれってなんでなんだろう。よく分からないけど、てっぺんとか端っこってなんだか行ってみたくなる魔力みたいなものを持っている気がする。ほんとになんでなんだろう。
それと意外だったのが、結構人がいたこと。佐田岬なんて他にどこかに行くついでに寄るような場所でもないと思うのだけれど、意外に人がいた。たくさんいたわけでは無いけど、誰もいないと予想していたから、やっぱりみんな端っこって好きなのね、と同志を見つけたような目で見ていたら、怪訝そうな顔で見られたのはここだけの秘密。
あれに見えるは、御籠島というらしい。もちろん行ってみます。
道中はやっぱり風が強いのなんの。
時々波しぶきがこっちまで飛んできたり。
あれがさっきまでいた佐田岬灯台。
大切な人、たいせつなひと、タイセツナヒト、、、?
この御籠島、江戸時代には神聖な島として祭られていて、昭和に陸続きとなって、割と最近になってから遊歩道が整備されて一般公開されたらしい。実はさっきの佐田岬灯台よりも西にある。(最西端とは?)
そしてここから見る波がスゴイ!
荒々しい。
その一言ですら、この景色の荒々しさを表現できない。そう思わせる景色がそこには広がっていて、自分の貧弱な語彙の中ではこの景色をピタリと表わすものが見つけられない。だから、というわけでは無いけど、気が付いたら夢中になってパシャパシャしていた。いつも心にビビッと来た時にシャッターを切っているのだけど、この時はもうずっとビビッとし続けていた。
これは、御籠島にある砲台。第二次世界大戦の末期、本土決戦に向け突貫工事で作られたものらしい。大砲自体はレプリカ。
こんな旅が出来るのも世の中が平和なお陰、平和に感謝、なんて安っぽい言葉を言うつもりなんてこれっぽっちもないけれど、改めて平和って何だろうと考えるいい機会になりました。
しっかりと四国最西端を堪能した後は、もうキャンプ場に向かうだけ。
最初はこの佐田岬灯台キャンプ場に泊まろうかと思っていたのだけど、あんまりにも風が強いのと、近くに何にも無さすぎるので、さっきじゃこカツを食べた三崎の近くの井野浦にあるキャンプ場に向かうことに。
佐田岬灯台に向かうときは向かい風だったから、追い風になるだろーって思っていたんだけど、なんでかまた向かい風。トホホ。
それでも何とか三崎まで戻ってきて、道の駅で休憩。
観光者向けの地図を見て、アッと気がついた。
せと風の丘パークに行く前に、よく分からない道に行ったの、権現山展望台に行く為だったーーー!!
権現山展望台から、きれいな海を見下ろせるという情報をゲットしていたので行ってみようとわざわざ遠回りまでしてそっちにルート引いたんだった。いやはやここで思い出すとは。それにしてもだいぶ近くまで行っていたはずなのに看板の一つもなかったぞ。何と不親切な!(←責任転嫁)
やや傷心気味だったので、伊予柑を購入。
あとは、コンビニに行って晩御飯の調達。断水していても通常営業してくれているローソンさんありがとう。
サクっと井野浦に到着。テントを張ろうかと思ったけど、ここも風が強くて飛んでいきそうだったので、近くの東屋に避難。
テントを張らなくても良さそうだったけど、風よけがあった方が熟睡できるので敢えて設営。
あとは、暮れゆく夕日を見ながら晩御飯を食べゆっくりするだけ。
つづく。
実際走ったコース
(走行距離85㎞で獲得標高1544mというところで佐田岬のアップダウンがどれほどのものか分かってもらえると思う)
海岸線に出てもずっと海沿いというわけでは無く、時々林の中を通ったり。
そうすると、こんな景色が見られる。
ずっと海を見ながら、というのも悪くは無いけど、林を抜け空が広くなったところに、海がバーンって目に飛び込んでくる、なんてのも好き。なんというか、見ていて飽きないというか。
さて、海岸線に別れを告げてクライム開始!
この佐田岬、さっきも書いたけど、起伏に富んでる。というか起伏しかない。まあでも少し考えると、そうでもなければこれだけ細長くって、しかも海に囲まれているこの場所が残ることもなかったのだろうな、なんて気もしたり。
ということで、海からすぐに坂。それもかわいくない斜度。
微速前進!微速前進!
ずんずん進んでいくと、どんどん周りが森に変わっていって、道もどんどん狭くなって、どんどん舗装が荒れてきて、だんだん落ち葉が増えてきて、ところどころ砂利道になって、、、、
えっと、ここどこ!?!?
行く前に引いたルートに従って走っていたはずなのだけれど。Garmin見てもやっぱりルート上にいる。
このルート行く前に引いたものなので、どんなルートを引いたか日にちが経ちすぎていて正直よく覚えていないんですよね。それにしても最短距離でもなさそうだし、なんでこんなところに引いたんだっけ?(ちなみにこの後、なんでここを通ったか思い出します。手遅れになってから思い出します。それはまた後で)
ようやく広い道に出られた。
風車が見える。あれが今日の行ってみたかった場所の一つ、せと風の丘パーク。
サクッと登ってせと風の丘パークに到着。
ブォン!
ブォン!ブォン!
ブォン!ブォン!ブォン!
ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!
ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!ブォン!(そろそろゲシュタルト崩壊してきた)
大迫力ッ、、、!
こんなにまじかで風力発電が回っているのを見るのってなかなかないから、そのデカさに圧倒される。あと、音がスゴイ。書き忘れていたけど、この日はめちゃめちゃ風が強くって、その風を受け、風を切りながら回っているもんだから、上には「ブォン!」って書いたけど、「ブォン!」と「グォン!」と「ヴォン!」が混ざったような音を立てていて、それがまた迫力の凄いこと凄いこと。
それもそのはず。この写真の通り、回っているところの長さが一本29.5mもある。約30mってどのくらいかというと、野球のホームベースから一塁までの距離より長いということ。(
他の例を挙げると、学校のプールが25mだからそれよりも5m弱長いくらい。(これは分かりやすいはず)あとは、マンション10階分くらい、らしい(今調べた)(これも分かりやすいはず)
せと風の丘パークとうちゃーく!— Tomy (@Tomy_viajar) March 11, 2020
迫力がすげえ!! pic.twitter.com/1zBubZzWqs
遠くに目を向ければ、こんな感じで稜線沿いに風車が連なっている。
これ全部北側というか、瀬戸内海側を向いている。なんでだろ、と遠くで見ているときは思ったのだけれど、ここまで来て納得。完全に風向きがそっち側。
というかこの佐田岬、北側と南側で全然風の強さが違う。
さっきの海沿いの道は南側で、そんなに風を感じなかったのけど、ヒルクライムして山の稜線から北側に行くと、ものすごい風に煽られた。その時は「急に風が強くなったのかな」と思ったけど、たぶんそうじゃなくって、南側にいたときは山で風が遮られていたんだと思う。佐田岬の北側の方が、海岸線がギザギザと入り組んでいるのはそのせいなのかもしれない、なんて思ったり。
北側(上側)の方が入り組んでいる佐田岬 |
しばしその迫力に圧倒されてぼーっと、しようかと思ったのだけれど、なんせ風が強くてじっとしていられない。寒い!一応ダウンベストを自転車を降りたときに着こんだのだけれど、それでも寒い。撤収!撤収!
その後はR197に合流し、四国最西端を目指してひたすら西へ西へ。
三崎に着くころにはちょうどお昼時になっていた。幟が立っているお店を道沿いに見つけてそのままピットイン。
お店に入ると、定食ではなく食べ歩きというか、単品だけのお店だった。できれば定食とかを食べたかったので、聞いてみることに。
僕「定食とかって無いんですか?」
お店の人「ごめんね。いま三崎の辺り一帯断水していて、そういうの作れないのよ」
僕「え!?何でですか?」
お店の人「工事らしいんだけどねえ。だから、あそこのお店も臨時休業してるし、あっちのお店もお土産しか売ってないの。」
僕「そ、そうなんですか」
なんてこった。そんなの聞いてないぞ。
そういえば、道中で給水車を見かけたのを思い出した。あれはそういうことだったのか。仕方ないので、そのお店で売っていたパックに入ったタケノコご飯とじゃこ天、じゃこカツを注文。
じゃこカツの原型である、じゃこ天というものを良く知らなかったんだけど、聞くとこの辺りの名産らしい。
じゃこ天(じゃこてん)は、愛媛県南予地方の海岸部で作られる特産品および、それを使用した郷土料理。地魚などのすり身を、形を整え油で揚げた魚肉練り製品。揚げかまぼこに分類される。(Wikipediaより)
で、それをカツにしたのがじゃこカツ。サクサクの衣に魚のすり身の風味と旨味が加わっていてほんとに美味しい。一緒に混ざっているごぼうが食感と風味にアクセントを加えていて、いい仕事をしている。
しかも、注文してから揚げてもらえたので、アツアツ。揚げ物はやっぱり出来立てが一番旨い!気が付いたらもう一個追加注文してました。
さてお腹も満たされたところで、再スタート!
と、ペダルを一漕ぎした瞬間、はたとあることに気が付きました。
今日、お風呂入れなくね、、、!?
断水しているということは、そういうことですよね。慌てて調べてみると、断水してなさそうな入浴施設は25㎞以上も先。佐田岬から行って帰って30㎞。単純に足し算して55㎞。もう、それを見た瞬間、諦めました。今日は風呂無しにしよう。(というか、今書いていて気が付いたけど、ボディシートと水無しシャンプーとか持ってこればよかった。次からはそうしよう)
あれは九州に行くフェリーかな? |
さて、気を取り直して四国最西端を目指します。
基本的にこんな感じでラインが引かれていて、看板も出ているので迷うことはありません。ひたすら西へ。
数えきれないほどのアップダウンをこなし、向かい風に煽られながらもなんとか佐田岬灯台駐車場に到着。
ここからは歩きで最西端を目指します。
多分ジョウビタキのメス |
こんな感じの道を抜けていきます。それにしても、緑が鮮やか。室戸岬に行った時も感じたけれど、常緑樹が多い。自分の住んでいる千葉だとこの季節はまだ山が茶色いというかくすんだ感じになっている。ああ、やっぱり西日本に来たんだ、と実感する。
そして、この辺りものすごく滑る。常緑樹に太陽が遮られているからなのか苔むしている。ビンディングシューズで来ているから尚のこと滑って、何回か「ズズッ」って冷や汗かくような滑り方をして焦った。
常緑樹林を抜けると海!ビューティフル。
上の写真はみんな南側。つまり凪いでいる側。そして北側に移ると、、、
バッシャアアアアアアーーーン!!!
物凄い暴風とともに、波が勢いよく岩にぶつかっている。さっきの南側と数メートルしか離れていないはずなのにこの変わり様。
ほんとに北側は風が強い。どのくらいかというと、真っ直ぐ立ってカメラを構えようにも、体が風で揺れ動いてしまうほど。この写真もカメラを構えていられなくて、背中を岩に預けて固定して撮った一枚。
風に煽られながら灯台目指してさらに西へ。
椿山展望台より灯台を望む。
うっすらと春霞の先に見えているのが大分県。去年はあそこを走っていた。
てくてく歩いて佐田岬へ。駐車場から約2㎞あるのでそこそこ歩きます。
とーちゃーく!!
右から左によむ「佐田岬灯䑓」の文字がその歴史を伝えてくれる。大正7年に初点灯。大正7年は1918年なので今から100年前にはもう使われていたということになる。
四国最西端制覇!
端っこって気になりますよね。あれってなんでなんだろう。よく分からないけど、てっぺんとか端っこってなんだか行ってみたくなる魔力みたいなものを持っている気がする。ほんとになんでなんだろう。
それと意外だったのが、結構人がいたこと。佐田岬なんて他にどこかに行くついでに寄るような場所でもないと思うのだけれど、意外に人がいた。たくさんいたわけでは無いけど、誰もいないと予想していたから、やっぱりみんな端っこって好きなのね、と同志を見つけたような目で見ていたら、怪訝そうな顔で見られたのはここだけの秘密。
あれに見えるは、御籠島というらしい。もちろん行ってみます。
道中はやっぱり風が強いのなんの。
時々波しぶきがこっちまで飛んできたり。
あれがさっきまでいた佐田岬灯台。
大切な人、たいせつなひと、タイセツナヒト、、、?
この御籠島、江戸時代には神聖な島として祭られていて、昭和に陸続きとなって、割と最近になってから遊歩道が整備されて一般公開されたらしい。実はさっきの佐田岬灯台よりも西にある。(
そしてここから見る波がスゴイ!
荒々しい。
その一言ですら、この景色の荒々しさを表現できない。そう思わせる景色がそこには広がっていて、自分の貧弱な語彙の中ではこの景色をピタリと表わすものが見つけられない。だから、というわけでは無いけど、気が付いたら夢中になってパシャパシャしていた。いつも心にビビッと来た時にシャッターを切っているのだけど、この時はもうずっとビビッとし続けていた。
これは、御籠島にある砲台。第二次世界大戦の末期、本土決戦に向け突貫工事で作られたものらしい。大砲自体はレプリカ。
こんな旅が出来るのも世の中が平和なお陰、平和に感謝、なんて安っぽい言葉を言うつもりなんてこれっぽっちもないけれど、改めて平和って何だろうと考えるいい機会になりました。
しっかりと四国最西端を堪能した後は、もうキャンプ場に向かうだけ。
最初はこの佐田岬灯台キャンプ場に泊まろうかと思っていたのだけど、あんまりにも風が強いのと、近くに何にも無さすぎるので、さっきじゃこカツを食べた三崎の近くの井野浦にあるキャンプ場に向かうことに。
佐田岬灯台に向かうときは向かい風だったから、追い風になるだろーって思っていたんだけど、なんでかまた向かい風。トホホ。
それでも何とか三崎まで戻ってきて、道の駅で休憩。
観光者向けの地図を見て、アッと気がついた。
せと風の丘パークに行く前に、よく分からない道に行ったの、権現山展望台に行く為だったーーー!!
権現山展望台から、きれいな海を見下ろせるという情報をゲットしていたので行ってみようとわざわざ遠回りまでしてそっちにルート引いたんだった。いやはやここで思い出すとは。それにしてもだいぶ近くまで行っていたはずなのに看板の一つもなかったぞ。何と不親切な!(←責任転嫁)
やや傷心気味だったので、伊予柑を購入。
伊予柑3つで100円なのに心が踊って買っちまった…。はるかまだ残ってるのに。しかもはるかおまけで1つくれたし。 pic.twitter.com/ZFcd68Bz6c— Tomy (@Tomy_viajar) March 11, 2020
あとは、コンビニに行って晩御飯の調達。断水していても通常営業してくれているローソンさんありがとう。
サクっと井野浦に到着。テントを張ろうかと思ったけど、ここも風が強くて飛んでいきそうだったので、近くの東屋に避難。
テントを張らなくても良さそうだったけど、風よけがあった方が熟睡できるので敢えて設営。
あとは、暮れゆく夕日を見ながら晩御飯を食べゆっくりするだけ。
つづく。
実際走ったコース
走行距離85.3km 獲得標高1544m |
(走行距離85㎞で獲得標高1544mというところで佐田岬のアップダウンがどれほどのものか分かってもらえると思う)
コメント
コメントを投稿