御荷鉾スーパー林道へサイクリングをしてきた。
今回のお供は、僕らの代のサークルの主将だったY²。
サークル内ではもちろん、二人で走ったりもしているので気楽な相手。
何度も一緒に走ってきた気の合う仲間とのサイクリング。当然と言えば当然のことだけども、楽しくならないわけがない。
始発でスタート地点の秩父鉄道野上駅へと向かった。
片道約3時間半。
(ほぼ群馬の)埼玉は遠いことを、身をもって実感する。
この日のルートは、野上駅を出発し御荷鉾スーパー林道を西進したのち、塩之沢峠まで走り下仁田側に下る予定。
県道177号線から脇道に逸れ、御荷鉾スーパー林道へアプロ―チ。この道がなかなか凶悪だった。距離は2.5㎞ほどなのだけど、手元のサイコンを確認すると、斜度は15%がデフォルト。RWGで確認すると、平均斜度11%を超えていた。やれやれ。ワクチン明けの体にはしんどいな。
Y²が駆るのはspecialized stump jumper 1995。
26inchタイヤにカンチブレーキ。
十分オールドMTBの部類に入るだろうけど、まだまだ現役。
合わせるタイヤはSimWorksのSUPER YUMMY。
片方で788gと、日本全国のロード乗りがひっくり返りそうな超重量級のタイヤだけど、軽快に登りを登っていた(後半はほぼ置いていかれていた)。
結局は乗り手がすべて。
暑さに対してはかなり警戒していたけれど、木陰で日光が遮られて快適だった。森の中を抜ける風が心地よく、気温も家にいるときよりも低いくらい。
少し上っていくと、眺望が開けた。
一度舗装路に戻った後、再びダートになった。
selle sam marcoの刺繍入りサドル。
革サドルを使っている自分でも硬いと思った。
「硬いけど、ぶっちゃけ見た目で選んでる」とは本人談。
おしゃれは我慢、か。
26×2.22はやっぱり太い。
見た目の迫力が違う。
廃チューブを結束バンドで止めているのが味がある。
そこの分岐から砂利道に変わった。
と、同時に、自分の足の疲労もピークになった。
「友人の走っている姿を撮る」ことを口実に休憩しながら進んだ。
管理棟を出て少し走ると、再び眺望が開けた。
途中、自転車を交換して少し乗せてもらったけど、2.22の太さはすごい。
「面制圧!」という感じ。オフロードにおいてエアボリュームは正義。
みかぼ森林公園の管理棟の東屋で、買い込んできた昼食を食べた。自販機くらいあるかな、と思ったのだけど全く何もなかった。
そして、ここで飲み水が尽きてしまった。
管理棟付近では気温が20℃以下で、涼しいを通り越すような気温であったことと、増えてきた雲に日光が遮られていたお陰で熱中症にはならなかったけど、無補給サイクリングではマージンをさらに多くとるべきだったと反省。
この眺望の良さが、ここの人気の秘訣なんだろうな。
路面のガレ具合は、「ガレガレというわけではないけど、思ってたよりガレていた」という感じ。
関東屈指の有名林道だから、もっと踏み固められているフラットダートを想像していたのだけど、路面が洗堀されているような箇所もあって、思っていたよりも石のサイズも大きかった。
下りに差し掛かると、颯爽とY²がかっとんでいった。
MTB系のサークルにも所属している彼。
安定したバイクコントロールで、2コーナー曲がったらもう彼の姿は見えなかった。
カンチブレーキだけど、結局は使い手がすべて。(上手な人はブレーキ使ってない説)
自分はビビりなのでゆっくりゆっくり下った。
バーっと下ってしまったので写真を撮るのを忘れてしまった。
こういう時はゴープロっていいなあ、と思う。
バイク乗りの人が声をかけてくれて、撮ってもらえた。
何となくだけど、ダートで会う人は優しいことが多い気がする。
崩落跡からの眺望。
この日は何度も眺望が開ける場所があったけど、何度見ても良いものは良い!
あのギザギザした特徴的な形は妙義山系かな。
山を望む。
八倉峠より先は、また舗装路に戻ったけど景色は良いまま。むしろこっちの方が展望が開ける場所は多かったかも。最後の最後まで景色が良く、最高のダウンヒルだった。天気のいい日を狙ったのだけど、思っていた以上にいい景色が見られて大満足。
下仁田まで下りきったあとは、国道を避けながら進んだ。
児玉駅まで行く予定だったけど、疲れと満足感の高さから群馬藤岡駅をゴールにした。この先は作業ゲーでしかないし、満足度が高いところで終わりにするのも結構大事。なんなら、下仁田終わりで、温泉の一つでも入って帰っても良かったくらい。
少し早かったけど、駅近くの定食屋で晩御飯。
昼はコンビニで買ったおにぎりしか食べてなかったので、空腹に空腹が重なった結果、うどん大盛り+ヒレカツ丼というカロリーマシマシご飯をペロリと平らげてしまった。カロリー収支はプラマイ0。帰りの輪行中に、電車内でハンガーノックになるのは自転車乗りあるあるだと思うのだけど、そうならないためにはこのくらいのご飯が必要。
空腹は一番のスパイス。
おいしかったです。御馳走様でした。
これにてこの日のライドは終了。
再び3時間半以上かけて家まで帰った。
うーんやっぱり遠いな…。
埼玉は近いイメージがあるから、余計遠く感じた。
関東屈指の林道というだけあって、景色も登りごたえも下りごたえもあって非常に満足度が高いサイクリングになった。
このご時世、なかなか友人を誘ってのサイクリングはしにくいけれど、やっぱり気が合う人とのサイクリングは、一人で走る時には得られない「何か」があると思う。そのことを今回のサイクリングで再確認できた。早く気楽に複数人でサイクリングができるようになってほしいなあ、と嘆き節になってしまうくらいには、今回のサイクリングは楽しかった。
おしまい!
実際走ったルート
走行距離:108㎞ 獲得標高:1761m |
訪問日:2021.8.11
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