むくり。
穏やかだ。昨日の暴風はどこへやら。
昨日テントが飛ばされそうな暴風が吹いていたのが夢か幻かのように、穏やかな海が広がっていた。
今日はいい一日になりそーだ!!
この日の予定はこんな感じ。
スタートが佐田岬灯台キャンプ場になっているけど、昨日風が強すぎて諦めたので、井野浦キャンプ場が今日のスタート地点。
昨日の話はこちらから。
穏やかだ。昨日の暴風はどこへやら。
昨日テントが飛ばされそうな暴風が吹いていたのが夢か幻かのように、穏やかな海が広がっていた。
今日はいい一日になりそーだ!!
この日の予定はこんな感じ。
スタートが佐田岬灯台キャンプ場になっているけど、昨日風が強すぎて諦めたので、井野浦キャンプ場が今日のスタート地点。
昨日の話はこちらから。
大体のルート概要としては、昨日とはまた違う道を通りながら佐田岬半島を走り、道後温泉へ。昨日は風呂無しだったので今日こそは温泉入るぞ!!!温泉!おんせん!オンセン!O・N・SE・N!!!!
それでは温泉目指して走って行きますか!
基本的にこんな感じのアップダウンがずっと続いていきます。
ただ、昨日みたいに暴風に煽られることもないので、幾分か楽。時たまに、海沿いの道からいきなり10%越えの坂が出てくることを除けば。
長閑。
半島って「半ぶん島」と書くだけあって、この辺りもどこか島のような、それこそ去年行った佐渡のような、あるいはこっちは半島だけど、能登半島の様なそんな時間の流れ方をしていました。
細かく見ていけば全然違うし、類似点をあげろなんて言われてもできないんだけど、どこか雰囲気や流れている空気が似ているような、そんな印象。
そして、この空気感とか時間の流れ方、めちゃめちゃ好きです、私。
海沿いの道もいい感じに堪能できたので、今度は佐田岬メロディーラインと呼ばれるR197を走ってみます。国道なのでそれなりの交通量はあるだろうけど、朝なのでまだそこまで多くは無いだろうという予想を立てて、今日のためにとっておいたのです。昨日敢えてR197を避けていたのはそのため。上の写真の赤い橋がそのメロディーライン。
さ、メロディーライン走るぞ!
といっておいて申し訳ないんですが、メロディーラインの写真、撮ってません!
これにはいくつか理由があって、一つ目がのんびり写真を撮れるほど交通量が少なくなかったということ、二つ目が基本的に周りに木があって、例えば海がバーンって見えてくるような箇所があんまりないこと、三つ目が、これが一番声を大にして言いたいのですが、走っていて気持ちが良すぎる!!!写真のために止まるのがもったいないほどの快走路だったということです。
興味がある人は是非是非行って自分の目で確かめてください。あ、あと、自転車でメロディーは鳴りませんでした。少なくとも僕では無理でした。猛者求ム!
さて、メロディーラインを快走した後は県道255号線へ。そっちの方が近道というのと、交通量が少なくっていい景色を見られそうという理由です。
トンネルを抜けると、、、
瀬戸内海!!
予想通り、交通量は皆無。道中あったのは軽トラが一台くらいだったと思う。
革サドル。
一年半使い込んで、だいぶ革が伸びてきて僕のお尻の形になっている。唯一無二の旅の道具。
多分サクラ系の木だと思うけど、花が散っただけでなく、ここまで青々とした葉桜になっていると、春を通り越して、「もう初夏だっけ?」なんて勘違いをしたくなる。
この海の綺麗なこと。
県道255号線はここでおしまい。これからは「夕焼け小焼けライン」として有名なR378へ合流。そしてここの海がちょっと、というか、かなりすごかった。
この綺麗さ、透明度。
これは、もうなんと表現していいか分からない。筆舌尽くしがたいってやつ。
この旅でいろんな海を見て、その度に綺麗って言葉を使ってきたけど、ここの海はちょっともう、別格でした。もしかしたら、20年間のこの人生で見た海の中で一番だったかも。それくらいのレベル。
まだまだ続きます。
3月12日に、松山方面に向かってニヤニヤしながら、荷物満載の自転車を漕いでいたのは間違いなく僕です。もうね、気持ち良さが振り切りすぎて、ずっと顔が緩みっぱなしでした。
陸側に比べて海側の方が路肩が広いので、松山の方に向かって走るのがおすすめです。海を左手に間近に見ながら走れるし。
この辺りの観光スポットというと、駅舎の向こうに海が見えることで有名な下灘駅というのがありますが、別段行きたいと思わなかったのでスルー。この海を見ているだけで十分。
今日は走ることとは別にもう一つミッションがありました。それはお土産を買うこと。一か月も休みをくれたバイト先といつも気持ちよく旅に送り出してくれる家族用の両方。
昨日、柑橘ばっかり食べていることを母に伝えると、「送ってほしい気分」と冗談で言われたので、お土産のついでに冗談で送りつけてやろうと画策。
柑橘もお土産も売っているところを探しながら走っていると、道の駅が見えてきたのでそのままイン。お土産と一緒にせとか・はるか・不知火を送り付けミッション完了。
さて、再スタートしようとしたとき、鼻腔をくすぐる甘辛いタレの香ばしい香りが流れてきて、この香りは何処からだ、と周りをキョロキョロすると、目に飛び込んできたのは、露店と「イカ焼き」の四文字!
気が付いた時には注文してました。
ちょうどお昼時だったし、お腹減ってたし、買わないという手はないやろぉ(急に笑福亭鶴瓶
ついでにメバルの煮付けも注文しました。
なかなか最近魚の煮付けもを食べられていなかったし、お腹減ってたし、買わないという手はないやろぉ(急に笑福亭鶴瓶再び
あんまりに美味しくってご飯のススム味だったので、ご飯をおかわりしたら「よく食べるねえ」ってお店の人に笑われてしまった。いやだって美味しかったんだもん!
ごちそうさまでした。
さてもう後は温泉目指してひたすら走るだけ。
ただ、この時点で75㎞以上走っていて、あと30㎞ほど走ればこの日は目的地までたどり着ける計算だったので、ゆっくりゆっくり。景色を楽しみながら進みます。
とはいいつつも、景色があまりに綺麗で見惚れていたらあっという間に松山市街地に到着。
路面電車を見るとなんだか、西の方に来たなあと実感します。
東京にも、それこそ大学に近くにも都電荒川線があるけど、路面電車というとなんでか西日本というイメージがあります。
この日は充電のために宿を予約していて、チェックインまで余裕があるので、松山城にを散策することに。
松山城は、宇和島城に訪れた時にも少し触れた、全国で12個ある現存天守のうちの一つ。
細かいことはいろいろあるんだろうけど、ここでは割愛。
あそこまで登ります。
本丸に行く前に二之丸史跡庭園に行ってみます。
よいよい。
なんて油断していると、、、
出たな!ボッチの敵!!
恋愛届なんてものあるんだ。寂しさとか感じる前にシンプルに驚いた。
松山城、カップル商戦に抜け目がないぞ、、、!!
さて、それでは天守に向かいます。
見えてきたー!
あれが天守。
松山城は高台にあるので、見晴らしがよくて松山の市街地が一望できます。大きい町は高知以来なので、「久々に大きい町だー!建物がいっぱいあるー!」と謎に感動してしまった。
それでは入場料を払って天守閣の中へ。
晴天にこそ白い城は映える。間違いない。
いろいろ看板があって、この建物はこうこうこうなんですよ、と説明してくれているのだけれど、そういう知識とかあったらもっと楽しめるんだろうな、と思う。自分が持っているのは小学生の頃に少し興味がわいて本を読んだ程度の知識で、知っていても唐破風と千鳥破風とか、狭間と石落とかその程度。
知らなくても楽しめるように工夫してあるけど、知っていたらもっと楽しみ方に幅が出るのは確か。
前に読んだ本の中で、「ジャズを本当に楽しむためには勉強が必要だ。今のがどこの曲のどの部分から持ってきてアレンジして即興しているのか分からないと、本当に楽しむことはできない」みたいなことが書かれていて、その時は「いや、聞いているだけでも楽しめるんじゃないの?」なんて思ったけど、そうじゃない。たぶん楽しみ方の幅とか深さとかがきっと違うんだろうな、と思うようになった20歳男子、成長を感じる日々です。
天守の近くまで来たのになかなか中に入れず、ぐるぐると天守閣の入り口まで外を歩きます。
攻めにくいようにと、いろいろ工夫してこんな風になっているのだろうけど、こんなにぐるぐるしていたら、日々の生活はさぞかしやりにくかっただろうな、なんて思ったり。
それでは、ようやく中に入っていきます。
こうやって城内から外の通路を見られるように出来ていて、守りやすいようにしてあるなあと思ったけど、ここまで攻められている時点で結構やばいのでは?なんて妄想を膨らませてみるのも楽しい。
狭間(さま)は矢や銃を放つための小窓だ、と聞いたことがあったので同じようにカメラで狙ってみました。
そういえば、英語だと「撮影する」も「撃つ・射る」にもshootを使うと前にどこかで読んでなるほど、と思ったことがあったな。感覚的には似てるのかもしれない。今のところ銃も弓も使ったことは無いので知りませんが。
そんなことを考えながら進んでいると、最上階に到着。
写真中央右に見える山が石鎚山辺りだと思われ。
ズーム。
いつかは石鎚スカイライン&UFOラインに行ってみたい。その時は行けなかった四国カルストも行きたいし、剣山スーパー林道も行ってみたい。なお獲得標高は(ry
戻ってきました。
良い感じの時間になってきたので宿へ向かいます。
今日の宿は道後温泉の一角にあるゲストハウスです。
松山城から道後温泉はすぐなので、サクッと到着。
この日の宿、「シナモン ゲストハウスドウゴ」
とりあえずチェックインして、温泉へ向かいます。宿の説明は後程(写真の周りが暗いのは夜になってから撮ったからです)
ゲストハウスの方から「道後温泉本館は工事中で入れるけど狭いよ」と聞いていたので、道後温泉椿の湯・飛鳥の湯へ向かいました。
この旅の3日目の、中津渓谷の温泉で松山の人と話した時に「道後より市内のスーパー銭湯の方が泉質がいい」という話を聞いていましたが、今回はとりあえず道後温泉に入ることに。その人も「そっちの方が話のネタにはなるわな、ワハハ!」と言っていたし。
椿の湯はボディソープとかシャンプーが付いてない昔からある方で、飛鳥の湯がボディソープとかシャンプーが付いていて新しい方、らしいです。(これもさっきゲストハウスの人から聞いた受け売り)
正直どっちでもよくって、というか説明を聞いたのだけれど、温泉に着くころにはどっちがどっちか忘れてしまっていたので(ポンコツ)、何となく右を選びました。右側は椿の湯でした。
3日目の中津渓谷の人が言っていた通り、道後温泉は「ゆっくり浸かるな!」といってくるかのような熱さでした。が、かなり体はすっきり。二日ぶりの入浴ということを抜きにしてもよかったように感じます。気のせいかもしれないけど。
温泉から出た後は、コインランドリーに洗濯物をぶち込んで晩御飯へ。
全然知らなかったのですが、松山は鍋焼きうどんが有名でオススメだよとゲストハウスの方に教えてもらったので、そのオススメされたお店へ。
キタキタ!
待ちきれなくて、冷まさずに一口すすると、「熱ッ!!」ってなった後に広がる甘めでやさしいつゆと、柔らかめのうどんが口いっぱいに広がる。
そうそう、こういうので、いや、こういうのが良いんだよ。
どうしても腹ペコになると、味が濃くて個性が強い、キャラ立ちしてる料理を選びがちになるんだけど、こういうのが意外に満足感が高いことを人類は忘れてはいけないと思うよ、ほんとに。
そして、店主さんがオススメだよ、と言うので頼んだのがこれ。昆布といりこのかき揚げ。
もともとかき揚げ自体に甘めの甘辛の味(伝わってる?)が付いていて、うどんのつゆにつけながら食べるとこれまた美味しい。
柔らかいうどんと、固いかき揚げを交互に食べていると、無限にこのループが続いて欲しいと思うほど。気が付いたら鍋は空になっていた。
いやはや、うまかった。ごちそうさまでした。
その後は店主さんと少しお話。
どうも僕のサングラス焼けがすごかったらしく、「一目で自転車乗りってわかったよ~」と言われてしまった。
明日はどこへ行くの?と尋ねられたので「しまなみ海道です」と答えると「あそこはいいってみんな言うよ~」と言われた。「この間来た外国人の自転車乗りが、世界中色んな所を走っているけど、しまなみ海道が世界一だ、っていってたよ」とも。明日が楽しみだ。
その後は洗濯ものを回収。
とりあえずやるべきことは終わった。となれば、カメラ片手に道後散策!
よきよき。
ほんとにコンパクトな街。自転車じゃなくて歩きでも全然いいと思う。自転車ならブロンプトンとか似合いそう。
さて、少し冷えて来たので宿に戻ります。
戻ってきました。
さっき言っていた宿の紹介をしておきます。
もちろんですが、写真OK貰ってますよ。
一階が共用スペースです。自転車もここに入れさせてもらえました。
写真の奥の方に2台自転車があって、僕の自転車が手前で、奥にあるのが他のお客さんのbike friday。
めちゃくちゃかっこよかったので話がしてみたかったんだけど、持ち主がカナダ人女性で、僕の英語が壊滅的&外国人人見知りを発揮し全く話せませんでした。日本人なら割と誰とでも話せるんだけど、なんでか外国人とは緊張して話せなくなってしまうんだよなあ。
階段を上がり、二階が寝室です。
部屋はこんな感じ。相部屋の二段ベッドです。ものすごく綺麗だったし、枕元にコンセントもあって快適。
いろいろお洒落で、こんな野宿旅をしている自分が泊まっていいのか、なんてちょっと気が引けてしまったりしたけど、良い宿でした。一泊2800円といつも使うような場所よりは少し高いけど、道後温泉のすぐ近くでこの綺麗さなら、むしろ安いかも。
この後は、昨日買った伊予柑を食べ、四国に入ってから初の布団(!)にくるまれて、ぐっすり眠りました。
つづく。
実際走ったコース
それでは温泉目指して走って行きますか!
基本的にこんな感じのアップダウンがずっと続いていきます。
ただ、昨日みたいに暴風に煽られることもないので、幾分か楽。時たまに、海沿いの道からいきなり10%越えの坂が出てくることを除けば。
長閑。
半島って「半ぶん島」と書くだけあって、この辺りもどこか島のような、それこそ去年行った佐渡のような、あるいはこっちは半島だけど、能登半島の様なそんな時間の流れ方をしていました。
細かく見ていけば全然違うし、類似点をあげろなんて言われてもできないんだけど、どこか雰囲気や流れている空気が似ているような、そんな印象。
そして、この空気感とか時間の流れ方、めちゃめちゃ好きです、私。
海沿いの道もいい感じに堪能できたので、今度は佐田岬メロディーラインと呼ばれるR197を走ってみます。国道なのでそれなりの交通量はあるだろうけど、朝なのでまだそこまで多くは無いだろうという予想を立てて、今日のためにとっておいたのです。昨日敢えてR197を避けていたのはそのため。上の写真の赤い橋がそのメロディーライン。
さ、メロディーライン走るぞ!
といっておいて申し訳ないんですが、メロディーラインの写真、撮ってません!
これにはいくつか理由があって、一つ目がのんびり写真を撮れるほど交通量が少なくなかったということ、二つ目が基本的に周りに木があって、例えば海がバーンって見えてくるような箇所があんまりないこと、三つ目が、これが一番声を大にして言いたいのですが、走っていて気持ちが良すぎる!!!写真のために止まるのがもったいないほどの快走路だったということです。
興味がある人は是非是非行って自分の目で確かめてください。あ、あと、自転車でメロディーは鳴りませんでした。少なくとも僕では無理でした。猛者求ム!
さて、メロディーラインを快走した後は県道255号線へ。そっちの方が近道というのと、交通量が少なくっていい景色を見られそうという理由です。
トンネルを抜けると、、、
瀬戸内海!!
予想通り、交通量は皆無。道中あったのは軽トラが一台くらいだったと思う。
革サドル。
一年半使い込んで、だいぶ革が伸びてきて僕のお尻の形になっている。唯一無二の旅の道具。
多分サクラ系の木だと思うけど、花が散っただけでなく、ここまで青々とした葉桜になっていると、春を通り越して、「もう初夏だっけ?」なんて勘違いをしたくなる。
この海の綺麗なこと。
県道255号線はここでおしまい。これからは「夕焼け小焼けライン」として有名なR378へ合流。そしてここの海がちょっと、というか、かなりすごかった。
この綺麗さ、透明度。
これは、もうなんと表現していいか分からない。筆舌尽くしがたいってやつ。
この旅でいろんな海を見て、その度に綺麗って言葉を使ってきたけど、ここの海はちょっともう、別格でした。もしかしたら、20年間のこの人生で見た海の中で一番だったかも。それくらいのレベル。
まだまだ続きます。
この道、気持ち良さしかない!!!!
陸側に比べて海側の方が路肩が広いので、松山の方に向かって走るのがおすすめです。海を左手に間近に見ながら走れるし。
この辺りの観光スポットというと、駅舎の向こうに海が見えることで有名な下灘駅というのがありますが、別段行きたいと思わなかったのでスルー。この海を見ているだけで十分。
今日は走ることとは別にもう一つミッションがありました。それはお土産を買うこと。一か月も休みをくれたバイト先といつも気持ちよく旅に送り出してくれる家族用の両方。
昨日、柑橘ばっかり食べていることを母に伝えると、「送ってほしい気分」と冗談で言われたので、お土産のついでに冗談で送りつけてやろうと画策。
柑橘もお土産も売っているところを探しながら走っていると、道の駅が見えてきたのでそのままイン。お土産と一緒にせとか・はるか・不知火を送り付けミッション完了。
さて、再スタートしようとしたとき、鼻腔をくすぐる甘辛いタレの香ばしい香りが流れてきて、この香りは何処からだ、と周りをキョロキョロすると、目に飛び込んできたのは、露店と「イカ焼き」の四文字!
気が付いた時には注文してました。
ちょうどお昼時だったし、お腹減ってたし、買わないという手はないやろぉ(急に笑福亭鶴瓶
ついでにメバルの煮付けも注文しました。
なかなか最近魚の煮付けもを食べられていなかったし、お腹減ってたし、買わないという手はないやろぉ(急に笑福亭鶴瓶再び
あんまりに美味しくってご飯のススム味だったので、ご飯をおかわりしたら「よく食べるねえ」ってお店の人に笑われてしまった。いやだって美味しかったんだもん!
ごちそうさまでした。
さてもう後は温泉目指してひたすら走るだけ。
ただ、この時点で75㎞以上走っていて、あと30㎞ほど走ればこの日は目的地までたどり着ける計算だったので、ゆっくりゆっくり。景色を楽しみながら進みます。
とはいいつつも、景色があまりに綺麗で見惚れていたらあっという間に松山市街地に到着。
路面電車を見るとなんだか、西の方に来たなあと実感します。
東京にも、それこそ大学に近くにも都電荒川線があるけど、路面電車というとなんでか西日本というイメージがあります。
この日は充電のために宿を予約していて、チェックインまで余裕があるので、松山城にを散策することに。
松山城は、宇和島城に訪れた時にも少し触れた、全国で12個ある現存天守のうちの一つ。
細かいことはいろいろあるんだろうけど、ここでは割愛。
本丸に行く前に二之丸史跡庭園に行ってみます。
よいよい。
なんて油断していると、、、
出たな!ボッチの敵!!
恋愛届なんてものあるんだ。寂しさとか感じる前にシンプルに驚いた。
松山城、カップル商戦に抜け目がないぞ、、、!!
さて、それでは天守に向かいます。
見えてきたー!
あれが天守。
松山城は高台にあるので、見晴らしがよくて松山の市街地が一望できます。大きい町は高知以来なので、「久々に大きい町だー!建物がいっぱいあるー!」と謎に感動してしまった。
それでは入場料を払って天守閣の中へ。
晴天にこそ白い城は映える。間違いない。
いろいろ看板があって、この建物はこうこうこうなんですよ、と説明してくれているのだけれど、そういう知識とかあったらもっと楽しめるんだろうな、と思う。自分が持っているのは小学生の頃に少し興味がわいて本を読んだ程度の知識で、知っていても唐破風と千鳥破風とか、狭間と石落とかその程度。
知らなくても楽しめるように工夫してあるけど、知っていたらもっと楽しみ方に幅が出るのは確か。
前に読んだ本の中で、「ジャズを本当に楽しむためには勉強が必要だ。今のがどこの曲のどの部分から持ってきてアレンジして即興しているのか分からないと、本当に楽しむことはできない」みたいなことが書かれていて、その時は「いや、聞いているだけでも楽しめるんじゃないの?」なんて思ったけど、そうじゃない。たぶん楽しみ方の幅とか深さとかがきっと違うんだろうな、と思うようになった20歳男子、成長を感じる日々です。
天守の近くまで来たのになかなか中に入れず、ぐるぐると天守閣の入り口まで外を歩きます。
攻めにくいようにと、いろいろ工夫してこんな風になっているのだろうけど、こんなにぐるぐるしていたら、日々の生活はさぞかしやりにくかっただろうな、なんて思ったり。
それでは、ようやく中に入っていきます。
こうやって城内から外の通路を見られるように出来ていて、守りやすいようにしてあるなあと思ったけど、ここまで攻められている時点で結構やばいのでは?なんて妄想を膨らませてみるのも楽しい。
狭間(さま)は矢や銃を放つための小窓だ、と聞いたことがあったので同じようにカメラで狙ってみました。
そういえば、英語だと「撮影する」も「撃つ・射る」にもshootを使うと前にどこかで読んでなるほど、と思ったことがあったな。感覚的には似てるのかもしれない。今のところ銃も弓も使ったことは無いので知りませんが。
そんなことを考えながら進んでいると、最上階に到着。
写真中央右に見える山が石鎚山辺りだと思われ。
ズーム。
いつかは石鎚スカイライン&UFOラインに行ってみたい。その時は行けなかった四国カルストも行きたいし、剣山スーパー林道も行ってみたい。なお獲得標高は(ry
戻ってきました。
良い感じの時間になってきたので宿へ向かいます。
今日の宿は道後温泉の一角にあるゲストハウスです。
松山城から道後温泉はすぐなので、サクッと到着。
この日の宿、「シナモン ゲストハウスドウゴ」
とりあえずチェックインして、温泉へ向かいます。宿の説明は後程(写真の周りが暗いのは夜になってから撮ったからです)
ゲストハウスの方から「道後温泉本館は工事中で入れるけど狭いよ」と聞いていたので、道後温泉椿の湯・飛鳥の湯へ向かいました。
この旅の3日目の、中津渓谷の温泉で松山の人と話した時に「道後より市内のスーパー銭湯の方が泉質がいい」という話を聞いていましたが、今回はとりあえず道後温泉に入ることに。その人も「そっちの方が話のネタにはなるわな、ワハハ!」と言っていたし。
椿の湯はボディソープとかシャンプーが付いてない昔からある方で、飛鳥の湯がボディソープとかシャンプーが付いていて新しい方、らしいです。(これもさっきゲストハウスの人から聞いた受け売り)
正直どっちでもよくって、というか説明を聞いたのだけれど、温泉に着くころにはどっちがどっちか忘れてしまっていたので(
3日目の中津渓谷の人が言っていた通り、道後温泉は「ゆっくり浸かるな!」といってくるかのような熱さでした。が、かなり体はすっきり。二日ぶりの入浴ということを抜きにしてもよかったように感じます。気のせいかもしれないけど。
温泉から出た後は、コインランドリーに洗濯物をぶち込んで晩御飯へ。
全然知らなかったのですが、松山は鍋焼きうどんが有名でオススメだよとゲストハウスの方に教えてもらったので、そのオススメされたお店へ。
キタキタ!
待ちきれなくて、冷まさずに一口すすると、「熱ッ!!」ってなった後に広がる甘めでやさしいつゆと、柔らかめのうどんが口いっぱいに広がる。
そうそう、こういうので、いや、こういうのが良いんだよ。
どうしても腹ペコになると、味が濃くて個性が強い、キャラ立ちしてる料理を選びがちになるんだけど、こういうのが意外に満足感が高いことを人類は忘れてはいけないと思うよ、ほんとに。
そして、店主さんがオススメだよ、と言うので頼んだのがこれ。昆布といりこのかき揚げ。
もともとかき揚げ自体に甘めの甘辛の味(伝わってる?)が付いていて、うどんのつゆにつけながら食べるとこれまた美味しい。
柔らかいうどんと、固いかき揚げを交互に食べていると、無限にこのループが続いて欲しいと思うほど。気が付いたら鍋は空になっていた。
いやはや、うまかった。ごちそうさまでした。
その後は店主さんと少しお話。
どうも僕のサングラス焼けがすごかったらしく、「一目で自転車乗りってわかったよ~」と言われてしまった。
明日はどこへ行くの?と尋ねられたので「しまなみ海道です」と答えると「あそこはいいってみんな言うよ~」と言われた。「この間来た外国人の自転車乗りが、世界中色んな所を走っているけど、しまなみ海道が世界一だ、っていってたよ」とも。明日が楽しみだ。
その後は洗濯ものを回収。
とりあえずやるべきことは終わった。となれば、カメラ片手に道後散策!
よきよき。
ほんとにコンパクトな街。自転車じゃなくて歩きでも全然いいと思う。自転車ならブロンプトンとか似合いそう。
さて、少し冷えて来たので宿に戻ります。
戻ってきました。
さっき言っていた宿の紹介をしておきます。
もちろんですが、写真OK貰ってますよ。
一階が共用スペースです。自転車もここに入れさせてもらえました。
写真の奥の方に2台自転車があって、僕の自転車が手前で、奥にあるのが他のお客さんのbike friday。
めちゃくちゃかっこよかったので話がしてみたかったんだけど、持ち主がカナダ人女性で、僕の英語が壊滅的&外国人人見知りを発揮し全く話せませんでした。日本人なら割と誰とでも話せるんだけど、なんでか外国人とは緊張して話せなくなってしまうんだよなあ。
階段を上がり、二階が寝室です。
部屋はこんな感じ。相部屋の二段ベッドです。ものすごく綺麗だったし、枕元にコンセントもあって快適。
いろいろお洒落で、こんな野宿旅をしている自分が泊まっていいのか、なんてちょっと気が引けてしまったりしたけど、良い宿でした。一泊2800円といつも使うような場所よりは少し高いけど、道後温泉のすぐ近くでこの綺麗さなら、むしろ安いかも。
この後は、昨日買った伊予柑を食べ、四国に入ってから初の布団(!)にくるまれて、ぐっすり眠りました。
つづく。
実際走ったコース
走行距離103㎞ 獲得標高1112m |
コメント
コメントを投稿