むくり。
ここは稚内のライダーハウス。
安宿特有の薄い敷き布団では防ぎきれない床の固さと冷気が体にしみる。
バイク乗りの皆さんは結構夜遅くまで飲んでるみたいだったので、早めに寝させてもらったのだけど、そのバイク乗りの皆さんが準備している音で目が覚めた。一体どんな肝臓をしているんだ....!?
昨日の話はこちらから
それでは僕も行きますかー。
今いる稚内を出発して、宗谷岬を回って枝幸辺りを目的地にする予定。
今日の予報は10時ごろから雨。その時間までにどこまで進めるだろうか。
最寄りのセコマが開く6時を待って出発。
朝ごはんを食べてから、宗谷岬を目指す。
朝の柔らかい光が美しい。
大好きだ、この雰囲気。
朝凪というのだろうか。
波1つなく海面が鏡のように滑らか。
ここまで波が無いのは初めて。
最果てに向かう旅路はどこまでも穏やか。
美しい海岸線に別れを告げ、宗谷丘陵道路へ。
朝日が差し込む丘陵地帯を少しずつ進んでいく。
最高に気持ちがいい。
実はこの上の2枚、場所は同じで目線の高さを変えただけ。
目線を変えるだけでこれだけ違ってくるから写真はおもしろいしやめられない。個人的な話をすると、写真を撮るときは構図を一番考えていたりします。
途中にダートを見つけたので、ちょっと遊んでいくことに。
うおおおお!?!?
最高すぎるな?
このまま海まで行けるかと思ったけど、途中で行き止まり。
ピストンで戻ってさっきの道へ。
親切な方が写真を撮ってくれました。
それにしても、なんだその撮られなれてないポーズは。
写真を撮るのは好きだけど、撮られるのは、それこそ幼稚園の卒園アルバム、いやその前くらいからずーっと苦手。いつか慣れる日が来るんだろうか。多分、ないなあ。
さて、宗谷丘陵を下り日本最北端の地である宗谷岬へ。
さすが、最北端の地。三連休の最終日ってのもあってか、最北端の碑の前には列ができていた。待つこと数分。
はいピース!
写真を撮ってくれた人が、ノリのいい人で「階段の上に行けば」とか「そのまま自転車担いだままで」とか言われた結果、この写真になりました。
違うポーズでもう一枚。
もちろん、これも写真撮ってくれた人からのリクエストされたポーズ。(こんなポーズ、自分からは絶対できないマン)
それにしても、今見るとめちゃめちゃいい笑顔してんな、お前は。
写真を撮られるのが苦手な僕としては、これ以上良い笑顔での写真ってほとんどないので嬉しいですね。
それでは、日本海からオホーツク海となった海を横目に、どんどん進んでいきますよー!!
少し小高くなったところから、さっきまでいた宗谷丘陵地帯を眺める。
どんどん雲が重たく暗くなっていってるけど、まだ雨は降りだしてない。どこまで持ちこたえてくれるだろうか、どこまで逃げられるだろうか。先を急ごう。
猿払の辺りから国道から逸れて、エサヌカ線へ。
今日も今日とて、なんもない道を行く。
それにしても、とにかく直線。
オロロンラインも相当に真っ直ぐだったけど、こっちの方がほんとに真っ直ぐ。オロロンラインは時々緩やかにカーブしてたもんね。
すぐ終わるかと思ってたけど意外と長い。
昨日の天塩から稚内までの道もそうだけど、北海道に来てからというもの、どの道も大抵「思ったより長い」
こうなる理由は単純で、北海道自体がとにかくデカいから。地図で見てる分には「すぐでしょ」って思ってる距離が、平気数十㎞とかざら。距離感覚が狂う。
長かったエサヌカ線に別れを告げ、国道へと戻り浜頓別の市街地へ。
ちょうど時間もお昼時だったので、お店を探す。幸いなことにちょうどお寿司屋さんがあったので、そこへ流れるようにピットイン。
天丼っていいですよね。
大好きです。御馳走様でした。
(ここのグーグルマップの情報を載せておこうと思たんですが、グーグルマップに載ってないんですよね。こういうこともあるんですね)
さ、リスタート、と思って外に出てみると、結構強めの雨が降りだしていた。やれやれ、ついに来たか。「もしかしてもしかすると逃げ切れるのでは..?」という甘い考えは大粒の雨の下ぺしゃんこに潰れ、覚悟と共にリスタート。
あとは、ひたすらに国道238号線を南下していく。
雨の雰囲気もいいですよね。
下のレインウエアを履くのを面倒がってべちゃべちゃになったズボンと、レインウエアを着てもなおその耐水圧を超えて浸み込んでくる雨と、x-pacの耐水圧を超え内部に水たまりになってるフロントバッグさえどうにかなれば、雨でもいいんですけどね(注文が多い)
というか、この中が水たまりになってるフロントバッグの中に入ってるの、カメラなんですよね。「大丈夫なのか精密機械」と思ったんですが、意外と(?)タフで、水洗いが出来るとかいう噂もあるオリンパス機はもちろんのこと、RICOHのGRも大丈夫でした。信頼のおけるカメラはいいぞ!(もっと大事に使え)
次第に強く雨をやり過ごしながらなんとか、枝幸についてとりあえず温泉。
生き返るううううう。
ホテルに併設されている温泉だったので、「ここで泊まっていってしまおう」とかいう甘ったれた考えがむくむくと入道雲の3倍くらいのスピードで膨れ上がったけど、どうにかこうにか吹き飛ばし、キャンプ場へ。
しかし、今日も今日とて問題が。
今日、泊まろうと思っていた無料キャンプ場が両方ともやってないので、さて、どうしましょうかね
— Tomy (@Tomy_viajar) August 10, 2020
無料キャンプ場なんて、正直良心でやってもらっているものだろうし、コロナ禍の中でやるメリットなんてないですもんね。
で、「どうしましょうかね」なんて言ってるものの、実はもうこの時点で腹は決まってていて、本日の寝床は枝幸から少し進んだ道の駅。ツイートは全て信じられると困ります。
道の駅が待ちから少し離れたところなので、ここいらで晩御飯でも食べていこうかとも思ったけど、温泉から出て即、濡れ鼠と化してしまったのでコンビニへ。セコマはいつでも僕に優しい。
道の駅へとサクッとついて物陰にテントを設営。
晴れ→曇り→雨と下り坂の天気にも負けず、宿に泊まるという甘い考えにも負けず、よく頑張ったと自分を褒めながら携帯を眺めているといつの間にやら夢の世界へといざなわれていた。
つづく。
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