おきた。
雨は、止んでいるか。よし。
それにしても、朝から気分が乗らない。体がだるいし、足も重たい。雨の走ったせいか、それとも連日の疲れがたまってきたか、あるいはその両方かも。
昨日の話はこちらから。
何にせよ、今日は頑張りたくない。
もともとの予定では、サロマ湖の辺りまで行こうかと思っていたのだけど、ちょっと今の感じじゃとても無理。とりあえず紋別まで頑張っていこう、と決めてスタート。
この日夜を明かした道の駅から、コンビニまで10㎞ほど。
と、遠い。ゆるゆる行くしか。
写真の右下が黒くなってる気がするけど気にしない。
「もしかして昨日の雨で壊れたのか...?」という考えが頭をよぎるけど、気にしない。(ちゃんとこの後直りました)
少し青空が見えてきた。
露出を思いっきり下げた写真。
雲と地面の方はともかく、目で見た空の青さはこんな感じだった。どっちも目で見たように撮るのは難しい。
10㎞ほど走って朝飯。はらへり。
海外線を走りながらも、緩やかなアップダウンはある。
反対に急激なアップダウンとかは無くって、紀伊半島や本州の日本海側のそれとはまったく違くって、平坦度でいったら千葉といい勝負かも。
ちょっと休憩。
なんだかよく似たサイダーを他の場所で見た気もするけど、気にしない。
さて、そろそろ昼飯食べたいなーと思って携帯開いてみると、今走ってる道沿いにイタリアンのお店が一軒あるみたいだったので、そこに決定。
!?!?
めっっちゃめちゃおしゃれなんだけど?
入り口に「夜は予約のみです」って書いてあってビビりながら入ったけど、ランチメニューの値段はそこまで高くなくて、一安心。
クリームパスタ!
北海道に来て思うけど、牧場の数が凄く多い。そんな場所で食べるクリームパスタが美味しくないわけがない!
御馳走様でした。
で、地図を見てもらえば分かるんだけど、既に紋別を過ぎていて、「どこまで行こうかな~」って考えた結果、キャンプ場があった上湧別までにしようと決めて、リスタート。
というわけで、上湧別ちゃくだーん。
温泉に入ってコインランドリーを探していると、旅館の前で並々ならぬ存在感を放つ自転車を組み立てているおじさんに声を掛けられたので、しばし談笑。
サンツアーのRDにシフター、サカエのクランク、渋い!
というか、この辺りのパーツが実際にツーリングで使われている自転車、初めて見たかも。
白髪でダンディーなおじさんだったけど、この自転車で、道東をぐるっと回るそう。お互い安全に気をつけて良い旅を。
その後はササっと、買い出しを済ませてキャンプ場へ。
今日の宿は、、、
\客車です!/
これはキャンプ場にある客車内なのですが、無料で使わせてもらえるとのことなので、ありがたく使わせていただきました。(屋根も壁もあるから実質宿だね)
客車で晩御飯の準備とか諸々していたら、キャンプ場に家族で来てると思われる小学生が来たので、なりゆきで一緒に遊ぶことに。
これは僕の全く役に立たないスキルなのですが、小学生低学年の子と遊ぶと割と喜ばれるというのがあります。精神年齢が低いままだからなのか、昆虫が好きでそれなりに知識があるからなのか、背が低くてなめられてるのか、なんでかは現状不明ですが、とりあえず喜ばれます。
かくして、小学生女児と戯れる男子大学生という、ものすごくいかがわしい絵面が出来上がります。たいていの場合、子供たちの親御さんから不審そうな目線で見られます。悲し。
ま、遊ぶといっても客車の中でゴロゴロしたり(物理的にゴロゴロ回転してた)、一緒にバッタ捕まえたり、話を聞いたりしただけなんですけどね。
一旦、小学生たちが親御さんの下に帰ったので、晩御飯の準備。
この鮭を使って鍋を作っていきます。
で、ここで塩鮭を使ってるのは、メインの食材に味が付いている方が、大抵の場合ご飯が進むし、バカ舌の僕は美味しく感じるからです。野菜炒めとかでも、最初に肉に下味をつけておく派の人間です。
準備しながら、道の駅で買ったミニトマトをもぐもぐ。
甘すぎて、野菜じゃなくてもはや果物。
あしたはいい天気になりそうな気がする雲だ。
そんな感じで待っていると、いい感じに火が入ったので、いただきます!
一発目は、松茸お吸い物の素で味付け。
余談ですが、ビクトリノックスのナイフって、いろいろマルチに使えるけど、ジャガイモとかニンジンとか切るとなると、もうすこしちゃんとしたやつ欲しくなりますね。
個人的にはこっちの方が好きだったかなあ。
で、これを作っている間にも、またさっきの小学生の女の子たちが戻って来てて、ずっと話を聞く側に回っていたのだけど、とにかく小学生女児3人、しゃべるしゃべる。女を三つ書くと「姦しい」になるけど、ほんとに賑やかな夜だった。
そんななかで、一言。「友達になれてよかった」と。
純度百パーセントのその言葉に、頭をぐっとつかまれたような気がした。
「友達」なんて口にしたのはいつが最後だっただろう。なかなか、この年になって「友達」なんて恥ずかしくてもう言えなくなってしまったなあ、とか。そして何より、「友達」って言われると、ほんとに嬉しいことを久々に思い出した気がした。
そんな、少しふわふわした幸福感に包まれながら、壁も屋根もある空間で眠りについた。
つづく。
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