『夏休み北海道旅』8日目 上湧別~美幌峠~弟子屈

ぱちり。おきた。
天井には古ぼけた扇風機が一列に並んでた。


えーっと、ここは…客車だ。
正確に言うと、上湧別のキャンプ場内にある無料宿泊ができる客車であり、貧乏学生からすると三ツ星ホテルともいう。

昨日の話はこちらから。

車窓から差し込む朝の光が眩しい。
さっきまで泥の様な眠気があったのに、朝日を浴びて頭が冴えてしまった。

「んー今日はもう眠れないかー。もう少し寝たかったんだけどな」なんて考えながら、冴えてしまった頭を抱え朝ごはんの支度をする。


朝食はちゃっちゃと適当パスタ。
久々に細いパスタでご飯を作ったけど、マカロニタイプの方が茹でやすいから、そっちにすればよかったかなあ。

そして、このキャンプ場、ありがたいことにゴミ袋さえ買えば、ゴミを捨てられるそうなのでありがたく廃棄させてもらっていった。

コロナの影響というのはこんなところにまで及んでいて、昨今コンビニのゴミ箱が無いところが多い。ツーリング中にはこれが地味なストレスで、結局のところコンビニのゴミも持ち運ばなければならない。ありがたや、ありがたや。


夜を明かした客車は外から見るとこんな感じ。

勝手な推測だけど、きっと廃線かなんかで使われなくなった車両なんじゃなかろうか。人口もそうだけど、陸上輸送手段というのが車に変わったというのが大きな影響なのは間違いないと思う。

さて、今日のルートは2パターンあって、それがこれ。

プラン①がこのまま海岸線沿いに進みウトロ方面に行くもの。もう一つが内陸部に切り込んでいって、美幌峠を超えていくプラン。


じつはこの美幌峠プランは行く前に全く考えていなくって、そもそも行くつもりもなかったのだけど、さすがにこれだけ海沿い走っていると飽きてきてしまっていたというのもあって、急遽こしらえたもの。


ま、天気が良かったら行こうかなと思って天気予報を見ると、ウトロは曇り、弟子屈は晴れ。

この瞬間、話は決まった。
今日は峠越え

それでは今日もスタート!と思って、キャンプ場を出ようとしたら、昨日、「友達」になった小学生たちが「バイバーイ」と後ろから手を振ってくれていた。今日も良い一日になりそうだ!


サロマ湖ー。



あの山越えていく。

というか、山越えするの2日目のオロフレ峠&ニセコパノラマライン以来。
「海岸線をはしるのもだいぶ飽きてきたからちょうどいい」などと調子こいていたのも最初の登りだけで、次からは「登りってこんなにしんどかったっけ」とか考えてしまうのは、毎度のこと。







写真を見てもらえれば分かると思うけど、ド快晴。
気温もぐんぐん上がって30℃を超えたのでアイス。(ガーミンの温度計はオーバーヒートして40度を指していたとか)


どこまで畑が広がる風景。
これぞ北海道...!!

森の中から畑まで流れていく景色を横目に見ながら淡々とアップダウンをこなしていると、美幌の町に到着。これから美幌峠までご飯を食べられる場所がなさそうだったので、少し早いけど、お昼を食べていくことに。


豚焼肉で腹ごしらえ。
御馳走さまでした。

それじゃあ美幌峠、登っていきますかー!


北海道、夏。入道雲。

いつも通り、淡々と登って、、、いこうかと思ったのだけど、残念ながら、アブ数匹に追い掛け回され、そのうえ顔の周りには小さい虫がまとわりついてきて、休憩はおろか足を止めることさえ許してもらえなかった。

仕方ないので、頑張って踏んでいつもの1.5倍くらいのスピードで登っていると、急に視界が開けてきた。


ここまでくれば、登り切りまではあと少し。
残念ながらここまで来てもアブはすごかった。

登り切りにある道の駅に自転車を置いて、ここからは歩きでさらに上を目指す。
さて、その景色はいかに...!?





\大勝利!!/

ごらんのとおり。
最高としか言いようがない。



360度のパノラマ。
雄大な北海道の景色を一望。



看板通りに写すには広角側が足りなかった。
これは早急に広角レンズの導入が求められているな?


仕方ないので動画。
(この動画にもアブが映りこんできてることで、どれだけのアブがいるか察してほしい)


道の駅まで戻っていったん休憩。
熊笹アイスあるものがあったので、食べていくことに。味は...抹茶っぽかったかな(ブラインドだったら判別不可なレベル)



それじゃあ、弟子屈まで下っていきますかー!


はい。下りました。
えー途中の写真はないです。いやー気持ちよすぎて、気持ちよすぎて。途中で止まることを憚るレベル。
早急にGoProの導入が求められると思ったとかなんとか。
財布から悲鳴が聞こえる気がするけど、聞こえない、気にしない。

さて、そのまま下り続け弟子屈市街に到着。
余談ですが、「てしかが」って読めなくないですか?
自分は、ずっと「でしくつ」だと思ってました。(人前で弟子屈を読む場面が無くてよかった)

そもそも屈斜路を「くっしゃろ」って読むのに、なんで「かが」なんだよとか思いません?
「屈む」の「む」どこ行ったんだよとか、というか「かが」を訓読みにするなら、「てし」って音読みの漢字をあててるんだよおおおおお、とか思いませんか?

などとどうでもいいことを考えていると、コインランドリーに到着。


季節はもう秋めいて。

なんて、優雅にコスモス撮っているようにも見えますが、現実はこっちです。
結局乾きませんでした()

それからはササっと温泉に入り晩御飯。
魚の気分ではなかったので、肉料理にしようと思って街を散策した結果、、、



焼肉!


いいから肉を焼くんだよ!!!!!

当然のように美味しかったです。ごちそうさまでした。


行く予定の無かった美幌峠で素晴らしい景色を目にすることができて、来る予定の無かった町でおいしい肉まで食べられて、旅の予定を未定にしておいてよかったなあ、とつくづく思った一日でした。

つづく。

実際走ったルート

走行距離:130㎞ 獲得標高:1234m
  


訪問日:2020.8.12

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