『夏休み北海道旅』13日目 弟子屈~阿寒湖~上士幌

むくり。
道の駅摩周での起床も9日目に引き続き、今回が二回目。
人間慣れというものが大好きらしく、前回と全く同じところで寝ました。おかげでぐっすり。

前日の話はこちらから。

さて、今日も走って行きますか。

ルートはこれ。


いつも通り(いつもよりも)ざっくり行程図。
弟子屈を出発し、上士幌まで。大体国道241号線、通称阿寒横断道路を使う感じで。

前日からそうですが、行く方向が西へと向かっているってことは、つまり、この旅も半分を折り返し、終わりへと向かっているということでもあります。まだまだ半分だし感傷的なるのは早いという気持ちと、もう半分も立ってしまったのかという気持ちがない混ぜになりながら、13日目のスタート。



想像してたけど、まずは登り。
山岳地帯を抜けていくので、当然といえば当然。
とは言っても本州の急峻な山々とは違い、斜度もそこまで高くない上に、路面が綺麗だったので、割と登りやすかったような印象。

そしてこの抜けるような青空。
これぞ夏。
カメラの設定をビビッドにしているってのも多少はあるけど、この日は本当に気持ちの良い青空でした。このあと暑くなりそー。(実際めっちゃ暑くなった)



トンネルなのかスノーシェッドなのか分かりませんが、こういうのが多かったのも印象的。



国道のため、そこそこの交通量は覚悟していましたが、朝だったお陰か交通量は少なくって本当に快適。
登りやすい道というのは前述しましたが、登り切りまでは弟子屈市街地から20㎞強と割と距離があるので、疲れないようにとあまり飛ばさず淡々と。

この辺りのペース配分も何日も走っているので、慣れてきていました。

そうこうしていると、登り切りを過ぎ、少し進んだところにある双岳台という展望台的な場所に到着。


ドーンと雄阿寒岳!


愛車と一緒に。

双岳台という名前は、ドカーンと見えている雄阿寒岳と奥にうっすら見えている雌阿寒岳の両方を望む両岳を望めるからとのこと。両方とも望めてよかったよかった。(記憶に甦る知床峠


ちなみにこんな感じでタオルを括りながら走りましたが、思ったほど乾かなかったです。この辺りはリアキャリアに括り付けてた方が乾くような印象。


双岳台から先の道もこんな感じで、山がドーンと見える高原道路といった感じで楽しいです。
山が見える道路ってテンション上がりませんか?(山が無い県民の性

もう少し進むと双湖台なる場所があるらしいので進んでいくと、下り基調なこともあってすぐ到着。さて、そこからの眺めは、、、、!?


???

うん。眺めあんまり良くない。
湖1つしか見えないし。

ちなみにこれ、精一杯頭上に手を伸ばして撮った写真なんで、僕が見てるのはもっと眺め悪かったんですよね。手前の草が邪魔。あんまり人のいる気配もしなかったし、放置されてる系の展望台という感じ。

北海道の自然の力を垣間見たような。

肩透かしを食らったような気がするけど、どんどん先に進んでいきます。

途中、阿寒湖の辺りも通ったのだけど、リゾートっぽい観光地みたいであまり寄りたいと思わなかったのでパス。そういえば、阿寒湖と言えば「まりもっこり」という印象が僕の中で強いんですが、あれ、なんであんなに流行ったんですかね。小学生の頃だった気がするんですが、クラスメイトとか結構ランドセルとかに付けてたような。

閑話休題。
阿寒横断道路そのまま進んで足寄まで行ってもいいのですが、寄り道したくなったので寄り道します。この辺りは予定を立ててない旅の特権。

国道241号に別れを告げ、道道949号線へ。


こっちに来るとオンネトー湖という場所があり、そこからさっきの双岳台でうっすら見えていた雌阿寒岳がはっきり見えるらしいので、北海道に来る前にチェックしていたのです。


というわけでオンネトー湖。

展望デッキがあって開放的な感じ。ちなみにオンネトーとはアイヌ語で「年老いた沼」「大きな沼」を意味するそうです。

左が雌阿寒岳、右が阿寒富士。
雌阿寒岳から煙が出ていますが、これが噴火して川が堰き止められた結果できたのがオンネトー湖なんだとか。



すこし山道を登ると展望台があるらしいので、自転車を置いて軽くハイキング。




ビブラムソールのビンディングシューズ買ってよかったなあ、なんて思うのはこういう山道を歩くとき。

最後の方は結構な斜面。自転車なら絶対無理だけど、人間の足ってスゲーなーとかなんとか思いながら展望台に到着。




活火山って感じだ…!



いやーよい。
正直自転車に乗っているだけだと、13日目ともなると飽き性の僕は飽きてくるので、こういうのっていいなと思うわけです。


帰りも急斜面。
帰りになって急に熊鈴を自転車においてきてしまったことを思い出して、ビビりながら口笛吹いて「熊出てきませんように」と思いながら下っていたら、登ってきた人に変な目で見られて恥ずかしかった。まあ熊に会わなかっただけ、マシか。「ある~日、もりのなか~熊さんに出会った~」らマジで笑えない。


オンネトー湖畔まで戻ってきました。

ここからは道は道道664号になり、路面もダートへと変わります。ちなみにこっちに来た目的は雌阿寒岳を見るのが半分、このダートを走るのが半分。




路面はと言えば、締まったフラットダート。
写真のように実質舗装路みたい走りやすい箇所が多く、時々砂利がある場所もあるといったところ。

34Cで問題なく、もっと細くてもいけそうでしたが僕の技量及び荷物量から考えると、この位あって良かったという感じ。

やや下り基調のダートを、熊鈴を鳴らしながら気持ちよく走り、舗装路に戻って再び西を目指します。


が、しんどかったのが、国道に戻るまでのこの区間。

写真のようにアスファルトがひび割れていて、ひたすらガッタンゴットン。

荷物も積んでいるので、機材に悪いことこの上ない。スポークの一本や二本くらい飛んでいきそうな気がして、精神衛生上非常によろしくない。しかも、あんまりにも狭い間隔でヒビがあるのでいちいち抜重するのもめんどくさい。結局、立ち漕ぎしながらあんまり荷重がかからないように気をつけながら走りました。

後で地元の人に聞いたんですが、曰く、どうしても寒暖差でこうなってしまうそう。この日は気温30度以上でしたが、冬だとマイナス何十度の世界。そう考えるとこの地方の気候というのも凄まじいものがあるなあと。

国道241号線に戻った。
となれば、昼メシ!
道道664号線沿いにはなんもなかったからね。


「新鮮な牛乳ありますよ!」ということなので、注文!


濃厚、、、かと思いきや、そうでもない。
思ってたより、あっさり。
いや、でもしっかり味がある。
不思議。今まで飲んだ牛乳とは全く違う。
一瞬で飲み干してしまったことは言うまでもなく。


そうこうしていると、注文していた豚丼キタキタ!

分かりやすく旨い。
疲れた体にはビタミンBの多い豚肉が良い、なんてよく聞くけど、おいしい豚肉ならもっと効く。きっとそう。間違いない。

ご馳走さまでした。


とか言いながら、アイス食うやつ!

実際、北海道を旅する中で一番暑いと感じたのは、この日の足寄を過ぎたあたりから上士幌までの間。海沿いのそれとは明らかに違う気温の上がり方。内陸部にいることを否応でも感じる。ガーミンは36℃を示していた。

とはいっても、本州の不快さとは全然別。湿度が違うなんて話は北海道に来る前から何度も耳にしていたけど、実際ほんとにそう。カラッと晴れて、風も心地いい。じめっと年度のある暑さじゃない。


入道雲、夏。


山を越え、上士幌へ。

いやー今日も暑かった、暑かった。
さて、汗でも流しに温泉でも行k……


んんんんんん~!!

結局、ドライシャンプーとボディシートで済ませました。


晩御飯は適当に入ったお店。
外からはそう見えなかったけどスナックっぽくって、早めに食べてそそくさと退散。

この日は道の駅で就寝。

つづく。


実際走ったルート

走行距離:134㎞ 獲得標高:1661m


訪問日:2020.8.17


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