過去の自分からのプレゼントっていいですよね。
なんて、急にカッコつけてスタートしたけれど、今回はそんなルート。というのも、ルートを引いてから一年以上過ぎていて、自分でもどんなルートか覚えていない、正しく過去の自分からのプレゼントのようなルート。
さて、そのルートは、茨城県の朝日峠を通って加波山の稜線沿いを走り、さらに北上。水戸線を越えて高峰山を回り羽鳥へ、というもの。
いつもなら始発で輪行するけど、茨城は近いのでもう少し遅い電車で向かった。
スタートの土浦駅。
行くたびにサイクリング推しが強くなっている気がする。
まあ実際、霞ヶ浦があり、筑波山がありと、丁度いいスポットだと思う。
土浦駅からはつくばりんりんロードを走った。
よく整備されているし、看板も分かりやすくて好き。
なんだかんだよく走ってる気がする。
実りの秋。
田んぼだけでなく、そば畑も結構あった。
りんりんロードに別れを告げて、県道199号線で筑波山の東側にある朝日峠へ。
展望台があったのだけど人が多くてパスした。
どうせこのあと展望の開ける場所に行く予定だし。
今回は久々にGP5000をひっぱり出してきた。新しいホイールとの相性とか、その他諸々試したかったというのもあって使ってみたけど、速い。今まで使ったタイヤの中で一番よく転がる。前々から速いとは思っていたけど、「あれ?こんなに速かったっけな」って思うくらい速かった。もうちょっと使い込んでみようかなと思った。
湯袋峠。
眺望は特になかったけど、ひっそりとした良い雰囲気の道。
淡々と、でも味わいながら走ることが出来た。
県道7号(上曽峠)を挟んで、そのまま林道北筑波稜線へ。
名前の通り筑波山の北の山々の稜線上を南北に走るこの道。ここにはパラグライダー場があって…
ご覧通り!
パッチワークのよう。
稲刈りが終わってしまっているかちょっと不安だったのだけど、まだまだ残っていて良かった。むしろ、稲刈りが終わった田んぼがあって、パッチワーク感が増していてちょうどいいタイミングだった。
ここで一旦休憩して、軽く補給食を食べたりした。
心地良い風が吹いていて、休憩するには丁度いい場所だった。
さらに進むとハンググライダー離陸場があった。
こちらが東(石岡)側
こちらは西(筑西)側
そこまで広さがある場所ではないけれど、この日は休日ということもあって展望を見に来た人はもちろん、ハンググライダーを飛びに来ている人も多く混んでいた。
ちょうど同じタイミングで来た地元のバイク乗りの人曰く「平日は誰もいないよ」とのことだったので、今度はもう少しのんびりできそうなタイミングを狙って行こうかな。
パラグライダー・パラセーリング・ハンググライダーというのは聞いたことがあるけれど、どれがどれだか全然知らない。どれでもいいけど、バンジージャンプをするならこっちの方が楽しそう。一回でいいからやってみたい。
ハンググライダー場から下って一本杉峠。
下った場所に峠があるということは、この林道はこの峠の名前ができた後に作られたということなんだろうか。御荷鉾スーパー林道もそうだったけど最高地点と峠があっていないタイプの林道だった。
風力発電。
何度見てもデカいな、と思う。
更に進んだところにある分岐を左折し加波山神社へ向かった。
この日は三脚を持ってきたので、練習も兼ねて自撮りした。
加波山神社に向かう林道は砂利道だった。
序盤に斜度25%に迫る急坂があり、その後もなかなかの斜度が続いた。キツい場所は押し歩きも挟みつつ進んだ。
加波山神社には駐車場があったが、正直、ここは車で来られるのか?という道だった。対向車が来たらどうするのだろう。もちろん駐車場には車は無かった。
駐車場からさらに登ると親宮拝殿があった。
霊峰として古くから信仰を集める加波山。
坂上田村麻呂が東征する際に立ち寄ったという話も伝わっているらしい。その話が事実かどうかは置いておいて、その先の地域が「征服」する地域だったのだなあ、と思う。実際、白河関より先の地域が中央政権に服属するのは8世紀中ごろまでかかる。そういう日本史で習った事実を、こういった現実世界で目にするたびに、日本という範囲が今の言う「日本」の範囲ってかなり最近になってからの感覚なんだろうな、と思ったりする。日本がずっと一つの国というのは幻想なんだな、と。
かなり古そうなしだれ桜が境内にあった。
立派な杉
鳥さんかわいい。
加波山山頂まではさらに登らなければならないみたいだったけど、ビンディングシューズだったので諦めた。本宮も山頂にあるみたいだったので、また今度、歩きやすい靴を持ってきて登ろう。
こちらは登山道。
車で来る人は(自転車を含めても)いなかったけど、登山で登っている人はそこそこいて、休日ということもあったのだろうけど、4,5人見かけた。
GP5000だけど32cもあるのである程度行ける。
とはいえ、スキルのない僕にとっては走れるけど、楽しむ余裕あまりなく。「走れる」と「余裕をもって楽しく走れる」には差があるなと思った。
林道を下りさらに北上して県道140号線へ。
140号から分岐するこの道はひたすらストレートで気持ちが良かった。
急に花になっていつの間に枯れている彼岸花。
咲いている期間が短いからこそ、鮮烈な印象を残していく。
毎年のように彼岸花を見る度に「そんな時期か」なんて思ってしまう。
さらに北上を続けていると、いつのまに栃木県。
このあたりは初めてで地図が頭に入ってなかったから驚いた。
とはいっても、栃木県に入ってすぐに林道へ入って茨城県に逆戻り。
走っているの撮るの、難しい。
誰か教えて。
林道を下り平沢林道第一展望台へ。
展望台前に木や草が多くて、展望としてはイマイチ。
この日は中秋の名月の前日だった。
傾いてきた日に照らされたススキは、秋のそれ。
美味しそうだけど、踏むとパンクしそうで怖い。
何でもない田園風景。
だけど、それがいい。
こういう景色を見て、日本っていいなあと思う。
再びの自撮り。
こっちの方が好き。
三脚を持っていくのは荷物になるし重いけど、それでもあってよかったと思うこともあって。構図とかダメダメだけど、少しずつ慣れていければいいかなと思っている。買う前はすぐに使わなくなってしまうかもな、とも思っていたけど、いい意味で予想が裏切られた。まだまだ遊んでいこう。
ついでにもう一枚
実り。
秋はすべてが夕暮れ色になるこの時間が一番好き。
ここ最近で一番気持ちの良かった道。
「~ライン」みたいに名前のついた有名な道は、それはそれでいいのだけど、こういう名も無い道も好きだし、そういう良さをしっかり見逃さないようにしていきたいなと思う。
当初は板敷山の林道へ行く予定だったのだけど、のんびりしすぎて日が傾いてきたので今回はパスして、そのまま県道を走って羽鳥駅へと向かった。
パラグライダー場がうっすらと。
数時間前と視点が交わる。
あああああ pic.twitter.com/Ig8hVowVHp
— Tomy (@Tomy_viajar) September 20, 2021
会いたかったよセコマ。
北海道、行きてぇなぁ。
先ほど書いた通り、この日は中秋の名月の前日。
大きな月が東の空に浮かんでいた。
良き夕暮れと鉄塔。
最初は羽鳥駅の予定だったけど、何となく100㎞は走っておきたい気分になったので、石岡駅まで走って今回はおしまい。
紅葉はまだだけど、「秋」をしっかりと感じられるライドになったし、そうなればいいなと思って走りにきたので大満足だった。その季節にしか感じられないもの、見られないものを感じ、見ていきたいな、と強く思った。
おしまい。
走行距離:104㎞ 獲得標高:1822m |
途中、ログを切ってしまったので栃木県に入っていませんが、本当は入っています。ごめんなさい。
過去の自分からの贈り物、素敵でいいですね!
返信削除ありがとうございます。
削除自分の好きなものの一つです。