『春の讃岐うどん&小豆島ライド』 1日目 うどん巡り

一番好きな麺類はなんですか、と聞かれたら、迷いなくうどんと答える。

中高生では、お昼に家で食べるものというイメージだった。それも好きだったが、大学生になってバイト先の近くの「はなまるうどん」に行くようになってからますます好きになった。最初はその安さに惹かれていたけれど、次第にうどんそのものが好きになった。喉越し、コシ、味。全て好きだ。

4月の中頃、すーさんさんささん(以下すーさん)とうどんを食べに香川県へ行った。
このブログにもたびたび登場するすーさん。何度かうどんを食べるために香川を訪れていると聞いたので、アテンドしてくださいとお願いした。先日、自分が京都をアテンドした際に、すーさんのおすすめスポットをアテンドしてくださいよ、という話になっていたのだ。

で、先に感想を書いておこうと思う。
美味かった、楽しかった。
また行きたい。


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金曜日の定時退社を元気よく決めて、帰宅。
飯を食べて風呂に入って、いつもなら寝るところ、夜11時過ぎの電車に乗った。

三ノ宮駅で降りて神戸港に向かう。
高松に向かうのはジャンボフェリー。
00:30に出港予定だ。



乗船後、三階の雑魚寝スペースで横になる。ドアが空いていて寒いからだろうか、他の階より空いていた。4月のまだ肌寒い風を船内に吹かせながら船はゆっくりと南へ出港した。アイマスクをしっかり付けたおかげでほどなく眠りについたが、寒さで時々目が覚めた。


「風が恋を運ぶ~海を遠く渡り~二人を結ぶジャンボフェリー♪」
初めて聞くけど、知っている歌詞だ。神楽坂つむりさんの記事を読んだことがある。むしろ、歌詞だけ知っているという人も多いんじゃなかろうか。

すーさんが隣で口ずさむ。
確かに何回か聞いたら覚えそうなキャッチ―な曲と歌詞。

何度もフェリーで高松に来ているというすーさん。ふと、関西に来てから電車の発着メロディーを聞かなくなったことを思い出した。こういう場所と結びついた音楽というのは、もっとあっていい、と思う。


高松港着。
時刻は6時。予定より約一時間遅れ。
確か潮の流れだかなんだかだったと思う。

下船後、すぐに向かったのは「うどんばか一代」。
有名店で朝早くから並ぶのだそう。船着き場から自転車を転がすこと10分。まだ6時すぎだというのに、すでに店外に4組ほど並んでいた。



釜かけ小

コシがあってとにかく美味しい。やはり本場。本当に旨い。マジでうまい。びっくりするぐらいウマい。最初の一杯の感動というバイアスはあるにせよ、誇張もお世辞も無しで本当に美味しかった。ネタバレになってしまうけど、今回まわったところではここが一番美味しいと感じた。壁一面に有名人のサインが並んでいるだけのことはあると思った。


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次は「さか枝うどん」…と思いきや店休日。
そういうこともある。



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その次は、「松下製麺所」
こちらも「うどんばか一代」からはものの数分。



セルフで茹でるシステム。
軽く麺を湯がいて、よそって、ダシをかける。
初めて一人で行ってたら、間違いなくあわあわしてる。
すーさんが横にいて教えてくれたけど、それでも若干あわあわした。

柔らか目の麺に優しい味。
ちょっと湯がきすぎてしまったかもしれない。
朝の体にじんわり染みる一杯だった。


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お次は「大島うどん」。



ここでは、少し変化を、と思って肉うどん。
醤油の甘辛味なのかと思いきや、甘甘甘甘甘甘辛ぐらいの割合の甘さ。美味しかったし変化球としては良かったけど、シンプルなかけのほうが好きだということを学んだ。





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その次は「うどんの田」。
住宅街の中にあって、初見かつ一人じゃたどり着くのも難しい。
知っていなければ辿り着かない立地だった。

ここでは釜たま。


春めいた風とともに陽光がさんさんとふりそそぎ、気温がぐんぐん上がってきたので、ここで初の冷たい方。水で締める分、コシがグッと強くなる。うめえ。

温かいうどんをはふはふ言いながら食べるのも悪くはないが、讃岐うどんなら冷たいコシのあるうどんをズルズル食べるほうが自分は好きだ。

ちなみにここも人気店らしく、有名な角煮うどんは完売していた。我々が着いたのは午前8時頃だったと思う。さすがに売り切れるの早くないか、と思ったがそういう文化なのだろう、とこの辺から気が付いた。つまり朝が早い。




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さらに次は「山越うどん」。
ここも人気店。
朝9時開店で、開店ちょうどぐらいについたのに、すでに長蛇の列ができていた。


冷かけ小。
やはり冷のほうが美味い。
ここはダシの味が少し独特だった印象。一緒に食べたカニクリームコロッケも美味しかった。今回は「うどん食べるぞ!」と思って全然揚げ物を食べてなかった。だけど、もう少し食べればよかったなあ、と帰ってきてから反省している。揚げ物、うどん屋だと侮れないほど美味いのだ。


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時刻はまだ10時前。
これだけ食えば、さすがに腹がいっぱいになる。
休憩しようということで道の駅滝宮へ。

お腹いっぱいのはずなのに、アイスは食べられるという謎。


「うどんアイス」というものを見て真顔になるくらいには、うどんに飽きつつあった。いくら好物でも、連続で食べられるのは限りがあると悟った。

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麦も青々


さて、気を取り直して次は「がもううどん」さん……


……「完売」!

この辺ですーさんがぽつり。
「朝、フェリーが遅れたのが痛かったですね」と。

そう。今回のうどんライドで気が付いたこと。
うどん巡りは朝が大事。めちゃくちゃ大事。
不可抗力の朝の1時間のロスがかなり痛かったのだ。
もうこの時間では、ほとんど終わりに近くなってしまっていた。

この時点で決めた。
また来よう。
食べ足りていない気持ちもあった。まだ食べたいな、と。なによりすーさんのアテンドもあって、とても楽しいことに気が付いた。多分1回で満足する類のライドじゃない。


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というわけで、ここからはライドメインに。
まずは「がもううどん」のすぐそば、城山へヒルクライム。


道中には桜。
なんだかんだ、写真撮っちゃうよね。



花吹雪!





標高は450mほどの山だけど、素晴らしい眺望。
展望台だけでなく、道からの景色がいいというのはポイントが高い。カメラを担いだ二人。写真が捗る捗る。









展望台からの写真。
こう見ると、このあたりの山の形は独特だと思う。平野ににょきにょきと円錐が伸びたりしている。不思議だ。ここ以外だとあまりないと思う。

一旦坂出に降りてから、次は五色台スカイラインへ向かった。

県道180号線から坂出市街地



五色台は香川県特有の地形であるメサ(卓状台地)とよばれる台形状の山地。「真言密教」の五大色にちなみ青黄赤白黒の5つの峰があるそうで、信仰対象という一面もあるそう。


地学に対する教養がないので、詳しいことは分からない。だけど、詳しくわからなくてもダイナミックだあ、と思うくらいにはダイナミックな地形が広がる。








道中、四国八十八箇所霊場の第八十一番札所の白峯寺へ


天狗が住んでいるという伝えられている
それにしても、この天狗かわいい









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白峯展望台から坂出方面




展望台には終わりかけの桜


県道180号線を再び登っていく。
11kmかけて標高差470mを登るこのルート。
登り切りから北に稜線沿いに延びるのが五色台スカイライン。
五色台スカイラインへ曲がるころには、日が傾き始めていた。


大崎山園地



五色台スカイランの下りは海へと続く


海にたどり着くと、あとは県道16号線を流して高松市街地まで。
明日は小豆島。フェリーは午前5:30発。朝は早い。
近くの町中華で晩御飯を済ませ、港近くのカプセルホテルにもぐりこんだ。



つづく。


実際走ったルート



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