起きた!
生きてた!
寝ている間にクマに襲われて、目が覚めたらそこは天国だった、的なあれがあるかと思ってたけど、大丈夫だったらしい。
さて、昨日の残りのラーメンをぱぱっと作って12日目スタート!
昨日の話はこちらからどうぞ。
ルートの予定はこんな感じ。
知床峠を越えて再び弟子屈ヘ。
2つの峠を越えるので、久々にしっかり登りそうな感じです。
それでは一発目の峠、知床峠ヘ。
野営場を出てからすぐ登り。
というか野営場自体が峠の途中にある感じです。
天気はこんな。
雨がパラついたり、つかなかったり。
朝からの天気を見ていると、雲が流れて切れていくような感じだったし、どんどん霧が晴れていく感じもあるので、もしかしたらもしかするかもしれない!
さて、この知床半島は言わずと知れた熊の生息地であることは有名。下調べをあまりしない僕でもその程度のことはわかっていました。
とはいっても、割と朝早い時間から登っていても、そこそこの交通量はあるので、怖さはあんまり無かったです。ただ、いきなり「今エンジン音しないし、道、渡れる?」みたいな感じで熊が出てこられても困るので、車がこない間は、ひたすら歌います。
ビビったときでも自分を励ましてくれたり、勇ましい気持ちになれたりする歌は誰しもあるとは思いますが、僕にとってのそれは高校野球の応援歌です。コンバットマーチ、海のトリトン、アフリカン・シンフォニー、see
off、サンバ・デ・ジャネイロ、紅、サウスポー、必殺仕事人、ルパン三世のテーマetc.(伝われ元高校球児)
母のお腹の中に「歌心」というものを置いてきた自分な上に、緊張と登りで息が上がってるのとで、音程がさらに壊滅的になってる気がするけれど、気にしない気にしない。熊にさえ聞こえればいいんだ。そう、熊にさえ聞こえれば。
知床峠の展望台からの景色は…!
はい!絶景!()
まあ登ってるときからわかっていたんですけどね。知床峠は快晴の日が少ないとかなんとか聞いたことがありますし、想定内といえば想定内。想定外を想定していれば想定外なんて無い。
一応証拠写真。
さて、これから下ろうかと手袋をつけようとするも片方無い。やべ、落っことしたな。どこだったろう。もう、どこかもわかんねえ。
というわけで、夏。知床峠。手がかじかみ、凍える恐怖のダウンヒル開始です。
はい、ウトロです。下りきりました。
マージで寒かった。夏の峠でこんなに凍えるとは思っていなかった。
オシンコシンの滝。
前にも言った気がするけど、滝撮るの下手クソですね。まあこれからの改善点ということで。
その後も斜里方面を目指し国道334号線を走っていると徐々に晴れ間が見えるようになってきました。
晴れた!
その後も西へ西へと進み、この辺りで有名なスポット、「天へと続く道」ヘ。
はい!ドーン!
…
……すみません。
あんまり良い写真じゃあないですね、これ。
普通の真っ直ぐな道みたいに見えてしまってますが、本当はもっと「ズッッババババッッァァァァァアーーーン!!!」みたいな感じで(語彙力の限界)(伝われ)続いてたんですよ。
(毎度のように言ってますが、気になった方は是非行ってみることをお勧めします)
あれが斜里岳かな?
The北海道な真っ直ぐさ。
さてそろそろお腹が空いたので、お昼ごはん。清里の駅前辺りに行けばなんかあるだろと思っていたのですが、あんまりなく、スナックっぽいけど昼ご飯やってるっぽいところへ。
味は美味しかったけど、落ち着かなかったw
さて、気を取り直してリスタート!
いやー夏ですねー。
あの山々を越えれば弟子屈の街がある屈斜路カルデラ。
登りますよ!
ほい!サクッと野上峠の登りきり。
斜度的にもそんなにだったし、距離的にもそこまでじゃなく。すでに12日も北海道をさまよっている自分にとってはイージーでした。
さ、カルデラ内部へダウンヒル開始!
あっと言う間の下り。
本日の目的地・弟子屈はすぐ目の前。ただ、まだ時間があります。さて、どこへ行こうかとマイマップを開くとなんだか硫黄山というところにピンが刺さっていました。
早速向かいます。
うおおお!!!
すごい。
標高は他と変わらないのに、荒野のように植物が無いのと少しの植物がハイマツだけなのでここだけ圧倒的高山感。それとともに、ふわーっと流れる硫黄の臭い。ここでこんなにするならもっと近付いたらヤバそう。
さて、それでは硫黄のニオイのしそうな写真を以下ずらずらと。
一周してきました。
硫黄山、硫黄の臭いすげ〜!! pic.twitter.com/Rcr4D4PpuM
— Tomy (@Tomy_viajar) August 16, 2020
感想としては(↑)です。
まあですよね。
ちなみにですが、ここ結構暑いです。
♨♨♨ pic.twitter.com/sIaeQFdCO8
— Tomy (@Tomy_viajar) August 16, 2020
特にこういうとこ。
常に温泉が湧いているので地面そのものが熱く、夏の暑い日にむちゃくちゃ熱されて目玉焼できそうなコンクリートに似たものがあります。白い岩なのにそんな感じになっているなんてなんだか不思議な感じです。
レストハウスで一服。
先日まで「さみいさみい」言ってたわけですが、写真で見ても分かる通りのド快晴。もちろん気温もグングン上がって季節通りのそれでした。
まあそうなればアイスですよ。
さて、アイスで回復したところで時計を見てみると時間がまだある。足もまだ残ってる。となればもう一発登るしかないだろう!!
というわけで、摩周湖展望台を目指します。
行くぞ!
国道に別れを告げ、道道52号線を登り数分。あることに気が付きました。いや、正確に言うと、思い出しました。
そうだ、この辺りむっちゃアブ多いんだった…!
そう、8日目の美幌峠を登ったときにも書きましたが、とにかくこのあたり、アブやらメマトイやらがめちゃくちゃ多かったんです。
こうなった場合、選択肢は2つあります。1つ目が虫除けを使うこと。2つ目はアブが追いつかないスピードで走ること。
取り敢えず虫除け。
自分の体にシュッと数吹き。
さあ、どうだ!
「ブンブン」
「…」
「ブンブンブンブン」
「……」
……効かない。
効果はほぼ無いようなものでした。
むしろ停車してから集まってきてるような…?
こうなれば残された選択肢は一つ。力技で逃げ切る。命を燃やすアブとのヒルクライムレースのスタートです。力こそパワー。速さこそスピード。
斜度は7~8%ほど。
このくらいの斜度なら頑張れば頑張れる!
ハァハァ。
なんとか逃げきって第三展望台に到着。
景色は上の写真の通り、最高。
以下、最高の写真を。
あの湖が屈斜路湖ってことは、向こう側が美幌峠かな。
あの辺りがさっきまでいた硫黄山かな。
振り返ると摩周湖!
いやー最高。
朝、雨が降っていたなんて考えられないくらいの快晴。
さて、もう一つの展望台、第一展望台へと向かいます。
そこまで離れていないのですぐに到着。
当然、こちらからの景色も最高でした。
以下、その写真を。
南の空を見れば、分厚い雲。
最後にひきで。
一緒に見ていたおじさんが、「いやーこんなに摩周湖が晴れてるなんて珍しいよ。我々の世代だと、『霧の摩周湖』だからさ」というので「へーそうなんですね」って適当に相槌打ってたのだけど、『霧の摩周湖』って歌があるんですね。(後で調べて知った)
平成生まれの大学生には難しすぎる。
それを調べたときに「晴れの摩周湖を見ると婚期が遅くなる」とか「貧乏になる」とか書いてあったので、とりあえず誰か5000兆円と美少女をよろしくお願いします()
日が傾いて来たので弟子屈ヘと向かいます。ここまでこればあとはもう下りだけなので、自動運転モードで弟子屈につけます。
いやー最後までいい天気。
温泉に入って体をサッパリさせたあとは、晩飯!
話は一回飛んで十数年前のこと。
小学校一年生だった僕は、ここ北海道へと来たときに、親から「晩ごはん何がいい?」と聞かれると毎日のように「ジンギスカン!」と答える、正しく北海道を楽しむ小学生だったのです。
それは当然、大学生になった今も一緒。
そういうわけなので、晩ごはんラムです!
つい先日、弟子屈に泊まったときと同じお店へ。
まあ、正直新しいお店行くよりも、どんな感じがわかってるほうが安心というのもありまして。
味は当然のように美味しかったです。
舌鼓を太鼓の達人レベルで連打しまくったあとは、もう寝るだけ。
ああ、今日は良いことがいっぱいあった。
そんな幸せに包まれた回想をしているとあっという間に夢の中へ。
つづく。
実際走ったルート
走行距離:135㎞ 獲得標高:1646m |
訪問日:2020.8.16
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